《あらすじ》
みんな 誰かを 想ってる。
“青春してるなぁ。みんな、誰かに想いを寄せているんだ。たとえそれが、一方通行なものだったとしても”。
恋人、友達、姉妹、家族……なかなか思い通りに行かないのが人間関係! 通じ合う気持ち、届かない想い。悩み多き高校生活の中で、理想と現実のギャップに翻弄されながらも一歩一歩前進、成長していくリュートや月愛、そして海愛たち。
愛すべき「#経験済みな彼女」キャラクター、今回は全員大活躍な“あるある青春群像劇”を繰り広げます。
ハラハラドキドキ、ほっこりウルウルな第4巻。
そして……「うぅ……童貞ですいません……」果たしてリュートは卒業できるのか? 必読不可避!!
経験済みなキミと、 経験ゼロなオレが、 お付き合いする話。 | 特設ページ | ファンタジア文庫
恋人がいる人たちにとっての青春イベントのひとつ“バレンタイン”
高校生男女の恋愛感情のベクトルと想いが形になるイベント。彼女のいない陰キャ同士で身を寄せ合うイッチー＆ニッシーの身にも色恋の火種がそれぞれ燻り始めていて、かつて惨敗した告白沙汰をきっかけにした変化でしかないけれど大きな変化が訪れている姿に彼らの青春の1ページを刻んでいるように感じられてとても感慨深かったです。
身もふたもない言い方をしたら“所詮はフィクション”でしかないけれど、女子からのちょっとした優しさを「これは自分に好意を持っているに違いない！！」と痛々しい勘違いをしていたり、ちょっと仲良くなった女子に簡単に惚れちゃったり、かつての陰キャ主人公＆サブキャラクターたちが積み上げてきた黒歴史を踏み抜いていくイタイタしい姿に等身大の男子高校生の臭いを感じさせてくれて、ひとつまみ程度のリアリティが作品全体の印象に大きく寄与している感じが良い作品です。
サブキャラクターたちの恋愛事情に進展を見せている一方で、加島龍斗と白河月愛の距離にも日を追うごとに変化が訪れ。
『経験済み』な白河月愛はこれまで交際をしてきたなかで最高の彼氏に巡りあえて幸せを感じるも、恋人としてのはじめてをあげられないことへ心残りがあり。
『経験ゼロ』な加島龍斗ははじめて交際をすることになった最高の彼女との関係に幸せを感じるなか、恋人とのはじめての日々を少しずつ積み重ねていく。
恋愛に関する経験が異なる二人だけれど、恋人として深い関係へと歩み寄るにつれ、お互いの人生へと影響しあえる関係へと至り、二人の人生がより良い方向へと変化していく光景がとても素晴らしい作品でした。
全然関係ないですけどKUNキッズでマイクラ、人狼動画を現在も毎日視聴しているので1巻から作中の小ネタも全部拾いながらいつも楽しく読んでます。
Youtubeに時間が吸われます。
bookwalker.jp
経験済みなキミと、 経験ゼロなオレが、 お付き合いする話。その4 (ファンタジア文庫) - 書籍横断検索システム
