《あらすじ》
「――あたし達って、もう付き合ってる意味なくない?」
カーストトップに君臨する超絶リア充・月村響(つきむらひびき)の活躍によって、クラスのオタク女子・桐谷羽鳥(きりたにはどり)をめぐる騒動は一応の解決を見せる。
だがそれも束の間。
西野夢瑠(にしのゆめる)の帰国を知った牧田奏(まきたかなで)による「響との恋人解消宣言」。
それは多くの女子生徒たちを、響を巡る恋のさや当てへと駆り立てた。
そんな中、薬師寺(やくしじ)ココとともにオープンスクール実行委員となった響だが、そのイベントでもまた「カースト」にまつわる混乱が発生しそうになり……?
カーストに反旗を翻したリア充による青春ラブコメ、第2幕!
学校内でベストカップルと思われていた月村響と牧村奏の二人の破局報道に激震が走る。
これまではスクールカースト上位に位置していた奏の存在が失われたことで新たな騒動のきっかけとなる。
『スクールカースト』と『青春ラブコメ』の要素を極限にまで煮詰めた高校生たちが青春を送る日常やスクールカーストが生み出す教室内外の独特の空気感がとても特徴的で、カースト上位・下位の間を隔てる見えない壁といった学校独自の人間関係が強烈に描かれていて凄く印象深い内容でした。
誰しもが経験してきた学生時代。自らの学生時代と照らし合わせてどれかひとつでも似た雰囲気の経験があるかもしれない。
そんな経験がこの作品を読んでいると呼び起こされてきて、よりリアルな空気感を味わえて楽しめる作品でした。
主人公である月村響の目線から、『月村響の恋人解消宣言』にまつわる日常の変化の様子、オープンスクール実行委員にココとともに参加するなかで発生したカースト問題。1巻の内容とはまた違った角度からカーストというものが描かれていてますます面白くなっていました。
『スクールカースト』をテーマにしているだけに高校生たちのドロドロした部分もやや強烈に描かれていて、それだけに人間同士の激しいやり取りが繰り広げられていて会話の終着点に最後まで目が離せない展開がおもしろい作品です。
個人的には是非ともオススメしたい作品です。興味のある人は読んでみてください。
