《あらすじ》
邂逅せしは果てしなき邪悪。
それでも――俺は、友を信じる。
『赤い救済の会』が呼び覚ました『魔神』を退け、故郷アドリアへと帰還したラセル達。
幼馴染みとパーティーを組んだ始まりの場所――待っていたのは、誰よりも聡く自信に満ちていたジャネットの、ひどく怯えた姿だった。
「ごめん……。僕はもう、折れてしまったんだ……」
その口から語られたのは、ラセル達すら気付かなかった悔恨と、ケイティという底知れぬ邪悪。
更に勇者ヴィンスの傍に現れた美女達にも謎が多く……。
その正体を探り、己を追放した友と向き合うため、ラセルはシビラと共に今の勇者パーティーの元へ赴く――。
有り余る魔力で最強に至る英雄譚、再起の第四幕!
幼馴染みと組んでいたパーティーを追放され、シビラにより【黒鳶の聖者】として生まれ変わってから時は経ち。少しずつ明らかになってくる幼馴染みたちに迫るケイティの持つ底知れない脅威。
ついにはジャネットもラセルのもとを求めてパーティーを離脱し、かつて仲の良かったパーティーがケイティの力により内側から瓦解していく。
ラセルを【黒鳶の聖者】として生まれ変わらせたシビラの正体、時が経つにつれ不穏さを増していくケイティの正体。
これまでのシリーズを通して描かれてきたラセルたちの活躍の裏で暗躍していた存在が、いよいよ衝突するのかという期待感。
ケイティの放つ目に見えない恐怖と水面下でじわじわと変貌を遂げていく幼馴染みで【勇者】ヴィンスの存在。
物語が進むごとに段階的に作品の面白さが増しましになってきて、新刊を読むのがいつもとても楽しみにしてくれる作品でした。
ラセルたち VS ケイティの最高に盛り上がる戦局が描かれていて読み応えがあって面白かったです。
次の新刊も楽しみにしています。