働きたくない村人のラノベ日記

ラノベの感想ブログ。開設2014年5月30日

いたずらな君にマスク越しでも恋を撃ち抜かれた2

《あらすじ》
「私に夢中だもんね?」
学校一の小悪魔、紗綾先輩との関係は、マスク越しのキスをするほど『特別』になったのに――。
日々蜜度を増す先輩の甘いからかい。照れに邪魔された俺は『あと一歩』を踏み出せない。そんな中、
「私の『初めて』を奪ってください」
優等生の橙寺璃子がまさかのお願いをしてきて――!?
橙寺、他に好きな人がいたよな?
複雑に絡み合うそれぞれの恋は、文化祭で甘く切なく咲き乱れて――。
「今度こそ本気の本気の本気で甘えちゃうんだからね……?」
恋はマスクじゃ止められない。悶絶キュン甘青春ラブコメ第2弾!!


“七日星ウイルス”による学校閉鎖。感染症対策が徹底されるなかで催される文化祭。そんな状況下でも惹かれあった主人公・朝山守と学校一の小悪魔女子・涼海紗綾の二人。
マスク越しのキス。感染リスクのある交流は極力避けるがそれでも止まらない二人の恋心が、ゴム手袋越しの手つなぎ、親子コアラ作戦(バックハグ)などの新出単語が続々と生み出されていて、何とも斬新な高校生男女の仲の深め方だなと興味深い内容でした。
令和の時代を襲ったウイルス禍。各地で起こっている学校行事の中止、学校閉鎖。二人の間に芽生え始めた恋心に待ったをかけるような環境のなか、それでも他人に咎められそうな悪いやり取りに踏み込む二人の関係性が良いですね。おそらく正論を振りかざせば、マスク越しのキスですらけしからんのですけど、二人の恋を応援したい気持ちが勝ります。
そんな朝山くんと涼海さんの青春ドラマが繰り広げられている裏で、1巻で登場した他のキャラクターたちの恋模様も並行して進んでいくことに。
もしかしたら、1巻丸々費やしても良いのでは? と感じるくらいドラマ性のある恋心が語られていて、個人的には別冊にしてほしかった気持ちもある一方、これはこれで良かったと思う気持ちがあります。

ウイルス感染症対策が日常化するなか、それでも青春ラブコメをする高校生男女の物語が凄く良い作品なので興味のある人はぜひとも読んでみてください。


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