《あらすじ》
うしろの席の同級生で、学校有数の美少女ギャル・結崎志乃。勉強ばかりで、友達が一人もいない日々を過ごす俺が、彼女を助けたのは、ほんの気まぐれにすぎなかった。
そのはずが――「放課後が待ち遠しかった！ ……ね、ちゅーして？」
その出来事をきっかけに、俺は志乃と付き合うことになった。
学校が終われば一緒に過ごして、お互いの趣味に付き合って、頻繁にお泊まりして……
彼女は優しく、いつも俺にべったり。さらにクラスメイトに注目されるようになって、俺の見た目を改造してくれたり、俺の周りも騒がしく。
一人の時より、落ち着かないんだが……ま、こんな学校生活も悪くはないか。
青春を灰色に過ごすぼっち高校生・藤原三代、美少女ギャル・結崎志乃。
志乃のピンチを偶然出会った三代が気まぐれで助けたことがきっかけとなり二人の交流が始まる。
男子生徒からの無思慮な視線を毛嫌いする志乃にとって三代の誠実な振る舞いや性格が好感を持たれ、志乃に懐かれて一緒に過ごすうちに少しずつ惹かれていき、これまで灰色だった三代の青春が日に日に変化していく。
同じクラスで三代の後ろの席に座る志乃。好意を持った男子についかまってもらいたくて手を出しちゃう可愛らしさ。
陰キャぼっちの三代にとって学校内外問わず人気のある志乃との関係を勘繰られたくない。三代と志乃の秘密の関係が少しずつ育まれていき、お互いの距離が段々と近づくにつれて感情があふれだす光景、そして少しずつ周囲に関係が知れ渡っていくときの反応。
『これがラブコメの王道だ！！』みたいな展開は個人的にほとんどないように感じられました。それだけに、リアルに二人の感情が変化していく姿がライトノベルという媒体を通して楽しめて凄く良いラブコメ作品だったと思います。
一番好きなシーンは三代にべた惚れな志乃が、友人たちの手で彼氏をさらにイケメンにされて独占欲むき出しにしているところが最高でした。挿し絵が挟まれるところがどれもラブコメで一番盛り上がってくるシーンのチョイスでそこも素晴らしかったです。続刊が出るのであればぜひとも読んでみたいです。
