《あらすじ》
時期はずれの転校生・来栖瑠璃菜は、無口で冷淡な態度からクラスにうまく馴染めないでいた。
一方、他人の心の声が聞こえる体質で、トラブル無縁生活のためにそつなく立ち回れてしまう鏑木律。
来栖さんはそんな一見世渡り上手な彼に憧れの眼差しを向け、『鏑木くんと仲良くなりたい』という願いを持つように！
美少女だけど無愛想、近寄りがたい来栖さん。周囲からは鏑木くんに鋭い眼光を向けているように見えるも、
（鏑木くん、寝顔かわいすぎ……!? ずっと見ていたい）
真意は裏腹、心の中ではよくデレていて。
そしてその健気な想いは――もちろん鏑木くんには丸聞こえなのである！
無口で表情の変化に乏しい来栖瑠璃菜は声に出して喋らない。何か話すことがあってもタブレットに言葉を書いて端的に伝えるだけ。
一見して無愛想、だけど心の中では……。
それを解決するのが、他人の心の声を聞くことができる体質の主人公・鏑木律。
喋らない来栖さんと心の声を聞ける鏑木くんが出会ったことで、二人の青春が彩られていき学校生活がドンドン豊かになっていく日々と【心の声が聞こえる】シチュエーションで繰り広げられる二人の甘々なラブコメぶりに思わず口元が綻んでしまいました。
メインになるのは来栖さんと鏑木くんのラブコメですけれど、もちろん鏑木くんの【心の声が聞こえる】体質は他のクラスメイトにも発揮されています。それが一人の腹黒いクラスメイトのからかいムーブを逆手にとって手の平で転がしたり、校内での処世術に大きく寄与したり、いろいろなシチュエーションで活かしたキャラクター同士の掛け合いも魅力的で面白かったです。
