働きたくない村人のラノベ日記

ラノベの感想ブログ。開設2014年5月30日

夢見る男子は現実主義者 7

《あらすじ》
文化祭開幕! 最狂ブラコンが鴻越高校に上陸!?

準備のために奔走してきた文化祭がついに開幕!
渉への気持ちに大きな変化と自覚が芽生えた愛華は、このビッグイベントを機に彼とどう接していくのか?
そして当の渉は、一ノ瀬さんと一緒に文化祭で笹木さんを案内する約束をとりつけていたのだが……

「───お兄ちゃんどこですか?」

ほんわか空間は許さぬとばかりに“最狂”ブラコンの影が迫る!?
個性溢れるヒロインたちが鴻越高校に集結して大波乱の第7巻!

>渉への気持ちに大きな変化と自覚が芽生えた愛華は、このビッグイベントを機に彼とどう接していくのか?
乗るしかない、このビッグウェーブに!!

渉のなかで区切りのついた愛華への想い、愛華が自覚したことで芽生えた渉への想い。
二人の想いの欠片がピッタリとハマるのにも関わらず絶妙にから回って結ばれず、当の渉は同じアルバイト先で知り合った一ノ瀬さんと一緒に文化祭を回る約束を取りつけていたり……。

物語の主軸になる渉と愛華のラブコメにおいて、二人が長年繰り広げてきた攻防がくっそ面倒くさい関係性を築き上げてしまったがために、それを一つひとつ紐解いていくことがどれほど困難なものか。
ストレートに言葉で伝えるのではなく、気が付かせることでちょっとずつ感情を変化させていくという。じれったくもあり、細かな変化のなかににじみ出るラブコメの味わい深さが癖になる面白さがありました。
作品としてもラブコメというジャンルにおいても、ここまで長続きするテーマだとは全く思っていなかったので、読者としては正直驚きがとても大きい作品です。それだけに、二人の恋愛の行く末を最後まで見届けたいという思いが強くなる作品でもあります。

(いい加減にはよ付き合っちゃえよ!)



bookwalker.jp