働きたくない村人のラノベ日記

ラノベの感想ブログ。開設2014年5月30日

この△ラブコメは幸せになる義務がある。2

《あらすじ》
「邪魔なんかじゃない。だって、私も麗良も、あなたのことが……」
幼馴染同士の凛華と麗良。その二人ともから好意を向けられているとも知らず、仲を取り持とうとする天馬。
そんな奇妙な三角関係が日常になっていた矢先、麗良が生徒会長選挙に出ることに。これは二人を近づけるチャンスだと、凛華を応援演説に推薦するが……。
「麗良の家、矢代と一緒にお邪魔するわ!」
「はぁん!?」
やっぱりポンコツ美少女・凛華は天馬を巻き込んで……!? そこで天馬は麗良にも、とある『秘密』があることを知り……。
ラノベ史上もっとも幸せなトライアングルラブコメ、早くも波乱の第2弾!

幼馴染同士の凛華と麗良。その二人から好意を向けられる天馬。
女性同士の間にある好意の友情。男女間にある好意の愛情。
奇妙な縁があり仲良くなった三人の関係性も恋愛が絡むことでどこか儚く、そして三角関係の脆さを感じさせる。
1対1の関係でも、2対2の関係でもなく、1対2の構図が生まれることで生じる三人の青春に対する胸のしこりが、はたしていつ3人の関係性の火種に燃料が投下されることになるのか。そんな思いに駆られながら、今はまだ恋心の萌芽でしかないものがどう芽吹いていくのかがただただ気になってくるラブコメ作品でした。

1巻から2巻にかけて、3人の関係性のスタートラインの変化とそこからの怒涛の展開で一気に物語に変化が生じ、個人的にも「2巻にして化けたな……」という印象を抱かせる内容でした。
学園ものに定番ともいえる【生徒会選挙】などの学校行事。手堅いラブコメ作品というジャンルのなかでもしっかりとした個性があり、たしかな技術力のもとで構成されたストーリーであったため、全体的な満足度・クオリティともにとても楽しめる作品でした。
次回はいったいどのようなお話になるのか、続きが楽しみです。



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