《あらすじ》
「皆さん、うちの可愛いゆーちゃんをよろしくお願いしますね」夏休み早々、神作家・上松勇太は人生の一大イベントを迎えていた。
両親公認のお泊まり会である。「…ユータさんに、大人のキス…しちゃいました」
「何普通に抜け駆けしてるのよ！」こうしてアリッサの先制で始まった神作家を巡る戦いは、こうちゃんとみちるも交え、夏コミ、小旅行、プールにお祭りと激化していく。
――ところが。
ひとり出遅れたはずの由梨恵が、最後にとんでもない形で彼の心を掴んでしまい……！？
『小説家になろう』発、“人気声優が最後に勝利する”ラブコメディ！！
神作家として地位も人気も貯金もあるなら好意を抱いてくれるヒロインを全員養えるだけの甲斐性があるんです！！
１巻の頃は神作家の出版業界における影響力やステータスに焦点をおいた物語がメインで、現代風のチートハーレム×ラブコメを強く印象付ける内容でした。
しかし２巻では、ヒロインたちから熱烈な行為を寄せられる状況にたいしてどうしよう、「じゃあ全員と付き合っちゃえば」というタイトル通りの結末に至るまでの自問自答が繰り広げられていて、わりかしハーレム要素メインの内容でした。それでも主人公の神作家が持つステータスがサブカル界隈に及ぼす影響力を描いたコミカルな展開がときたま描かれていて、ほどほどに顔をのぞかせては楽しませてくれてそれもまた面白かったです。
これといって強烈な個性を放つ作品ではなかったですけど、突き抜けたフィクション性で神作家の出版業界での活躍ぶりを描写する展開や、いろいろな属性を持つヒロインたちが繰り広げる正妻戦争が楽しめる作品で面白かったです。
全ての作家がこれくらい売れる世界だったらいいですね！！
