働きたくない村人のラノベ日記

ラノベの感想ブログ。開設2014年5月30日

親友歴五年、今さら君に惚れたなんて言えない。

《あらすじ》
高校の入学式の朝、巳城陸は玄関先にいた女の子に一目惚れをした。おろしたての制服に、春の陽気を纏ったポニーテール。そんな目も覚めるような美少女は、五年来の親友だった――。
 小学校からの親友・西園寺碧。昔からソフトボール一筋で、野球部だった俺と趣味も合い、いつの間にか気の置けない仲になっていた。そんな彼女の姿が、春休みの少しの間でこんなに変わって見えるなんて……。 一方、密かに陸に好意を寄せていた碧も、そんな陸の心情の変化に気付くわけもなく……。
「陸~、今日は一緒に何するー?」
「そ、そうだな……」
 親友同士から始まる、距離感ゼロの両片想いラブコメ開幕!!

小学生の頃からの仲の良さ。距離感が近すぎるがゆえに、「今さら恋人だなんて無理!!」「告白なんてできない!!」
親友以上恋人未満の関係。幼いころから一緒に過ごしてきてお互いのことを知り尽くしてるおかげで、普通の恋人たちが段階を踏んで経験していくイベントも全部クリア済み。
近すぎる二人の関係が逆に“恋人感”を演出させる選択肢を狭めてしまい、両片想いなのに最高難易度の恋の試練に直面しているというコントのような恋愛を繰り広げていている作品でした。
しかしながら、『幼馴染み』である主人公とヒロインの小さい頃からお互いのプロフィールを細かいところまで知り尽くしているというアドバンテージを活かし、言葉にせずとも通じ合っている感を匂わせる掛け合いが抜群におもしろかったです。

小学校からの親友と高校生になって新たに歩み始めた青春劇がが最高にイキイキしている両片想いラブコメ作品でした。

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