働きたくない村人のラノベ日記

ラノベの感想ブログ。開設2014年5月30日

隣の席の中二病が、俺のことを『闇を生きる者よ』と呼んでくる

《あらすじ》
秘密の任務を請け負って高校に潜入した暗殺者・黒木猫丸は驚愕した。
「待っていたぞ、私と同じ闇を生きる者よ!」
謎の少女が他の人間とは一線を画するオーラで呼びかけてきて――
お前が俺の標的(ターゲット)“紅竜(レッドドラゴン)”なのか!? (※いえ、ただの中二病です)

寝言で猫丸の名を呼ぶのも、手作りのお弁当をお裾分けしてくるのも、普段は不敵で仰々しいくせに時折無邪気な笑顔を見せてくるのも、俺を油断させるためだとでもいうのだろうか……!
一方、竜姫紅音も勘違いしていた。「私と同じ中二病の同志と巡り合えるなんて……」(※いえ、本物の暗殺者です)
中二病と暗殺者。なにもかも違うのに「闇の住人」同士は惹かれあう!




(間違いない……この女!!)(間違いない……この男!!)
((俺(私)と同じ世界の人間だ!!!))※いえ、全然違いました。

本物の暗殺者・黒木猫丸(コードネーム:ブラックキャット)、中二病・竜姫紅音の奇跡的にお互いの存在を勘違いしていることで絶妙にかみ合わない日常がまるでコントみたいでした。
「うーん、本名が黒木猫丸だからあだ名はブラックキャットだな!!!(かっこよさげ)」なノリで呼んでるだけなのに、ピンポイントで裏世界のコードネームを引き当てたことが全ての元凶。
竜姫の中二病ムーブ、何気ない会話のワンフレーズ、それらの全てが全く意図していない方向に認識されて、何故にそこまでカオスになるのか正気を疑うくらいにぶっ飛んだ学生ライフとなっていてとにかくヤバかったです。

『中二病』と『暗殺者』のキャラクターを最後まで崩さず、いまだに勘違いを継続させている二人の平穏な学生ライフが今後どのようなものになるのか。そして、二人の勘違いは解消される日は来るのか。続きが気になるところです。