働きたくない村人のラノベ日記

ラノベの感想ブログ。開設2014年5月30日

友達の妹が俺にだけウザい10

《あらすじ》
それは中学時代の物語。明照がまだ“センパイ”ではなく、彩羽がまだ“友達の妹”ですらなかった頃。「小日向彩羽です。あに、がお世話になってます」明照、乙馬、そしてウザくなかった頃の彩羽による、青臭い友情とほんのり苦い恋愛感情の入り混じる、切ない青春の1ページ。
《5階同盟》誕生のカギを握るのは、JCミュージシャン・橘浅黄とまさかの元カノ(?)音井さん!?
「ウチのことを“女”にした責任、取っれくれよな」
塩対応なJC彩羽との予測不可能の過去を持つ!
思い出と始まりのいちゃウザ青春ラブコメ第10弾

5階同盟の原点。中学時代の大星明照、小日向彩羽、小日向乙馬、音井さん。まだ繋がりの薄かった彼らがいかにして現在のクリエイター集団へと至ったのか。
類まれな才能を持つもの、凡人の域を出ないもの。5階同盟のクリエイターたちの生き方や奥深くにある根源をうかがい知ることのできる回想シーンを中心とした1冊となっていて、本編で描かれている高校時代の全員の関係性と紐づけたときのギャップが感じられてとても新鮮でした。
才能の原石としての輝きを放つ若いクリエイターがきちんと活躍をできる場所へと導くためのレールを敷く。クリエイターが大きな一歩を踏み出すために奮闘する主人公の熱い感情がとにかくほとばしっていて、物語の密度がとても濃かったです。
『友達の妹が俺にだけウザい』は最高のラノベです!!!