《あらすじ》
「お久しぶりですね――って、どうして気づいてくれないの！？」
元・ウザ微笑ましいクソガキ、現・美少女ＪＫとの年の差すれ違いラブコメ、開幕！東京のブラック企業を辞め、地元に帰ってきた有月勇（ありつきゆう）（28）。
新しい生活を始めようと意気込む矢先、出会ったのは謎の清純美少女ＪＫだった。
彼女は勇に「自分の名前を当ててください」とゲームを仕掛けてくるが、会って間もない女の子の名前なんて分かるわけがない。
君は一体誰なんだ――？
――どうして気づいてくれないの!? 10年前はあんなに一緒に遊んだのに！
ずっと好きだった勇と再会した花のJK春山未夜（はるやまみや）。勇もすぐに分かると思ったのに、当時のクソガキぶりが災いして、初めて出会ったかのように振る舞われ……？
ヒントなら出すから、はやく私に気づいてよ――！
有月勇が高校生だった頃に世話をしていた近所に住むクソガキたち。
やがて社会人となり地元を離れ一人暮らしを始め、かつてのクソガキたちとの交流も断たれて１０年。
再び地元を訪れたことで成長した元クソガキたちと出会い、社会人となった主人公、高校生へと成長した彼女たちとの関係性を築き上げていく。
高校生（主人公）＆小学生（クソガキ）、社会人（主人公）＆高校生（元クソガキ）
小さい頃の思い出、１０年間の離れ離れで積もった想い、お互いに身心ともに成熟したなかで芽生えてくる感情。
社会人×高校生ヒロインの年の差ラブコメチックな関係性と幼少期のヒロインたちとの回想シーンを織り交ぜた情景描写が含まれていて、出会って間もない間柄だけど妙に距離感の近いやり取りが交わされるところが強いと感じました。
複数ヒロインだけれど、幼少期＋現在の姿とあわせてキャラ付けや思い出補正も合算されて、１巻の段階から３人のヒロインのラブコメレースが既に大きく前進を始めているようなスタートラインの引き方で、なかなかに面白い構図から繰り広げてくれるラブコメでとても面白かったです。
