働きたくない村人のラノベ日記

ラノベの感想ブログ。開設2014年5月30日

ぼくたちのリメイク11 無駄なことなんかひとつだって

《あらすじ》
物語はエンドロールを迎えて、それでも僕たちの人生は続く。大芸大を卒業してから六年の月日が経った。僕、橋場恭也は再び辿り着いた“十年後の世界”で自ら起業した広告代理店の社長になった。この忙しくも充実した日々こそ、やり直しの果てに選び取ったルートなんだ。けれど数年ぶりの河瀬川からの連絡で、僕の人生はまた大きく揺れ動きだす。「橋場に、力を貸してほしいの」彼女の頼みはゲームの企画協力。僕にもう一度、創作の世界に立つ資格があるのか。長い回り道をした僕と、遠い高みへ進んだチームきたやまの仲間。時間は戻らず、奇跡は二度起こらない。それでも……青春作り直しストーリー、エピローグが始まる第11巻。

芸術大学を卒業して長い月日が経ち、かつて橋場恭也と共に学んできた仲間たちは第一線で活躍を続けていて、橋場恭也は自ら起業して社長業に勤しむ日々。
それでも、創作に対する熱意と行動力は未だ変わらず、ふとしたことをきっかけに再び創作の世界に立つだけのポテンシャルを秘めている。

『類は友を呼ぶ』とは言いますが、橋場恭也の創作にかけていたスタンスがこれほどまでに実力と才能に溢れる友人たちとの繋がりを持て、再び一世一代の作品を創り上げる企画を打ち出せたのだと思うと感慨深い限りです。
何かに対して全力を尽くして、意見を交わしあい、最高の作品を創り上げていく。
熱いクリエイター魂を持つ仲間たちが集う光景はもちろんですけど、その中心で陣頭指揮を執る橋場恭也の後ろ姿が本当にカッコよかったです。
シリーズ1巻が刊行されたときから大好きな作品ですけど、次がいよいよ最終巻ということで、はたしてどんな結末になるのかとても楽しみです。