働きたくない村人のラノベ日記

ラノベの感想ブログ。開設2014年5月30日

陽キャになった俺の青春至上主義

《あらすじ》
【陽キャ】と【陰キャ】。
世界には大きく分けてこの二種類の人間がいる。
限られた青春を謳歌するために、選ぶべき道はたったひとつしかない。
つまり――モテたければ陽であれ。

元陰キャの俺、上田橋汰は努力と根性で高校デビューし、陽キャに囲まれた学校生活を順調に送っていた。
あとはギャルの彼女でも出来れば完璧――なのに、フラグが立つのは陰キャ女子ばかりだった!?
ギャルになりたくて髪染めてきたって……いや、ピンク髪はむしろ陰だから!


陽キャと言えば、容姿も整っていて、性格が明るく、人づきあいが得意で活発な人。
陰キャと言えば、オタクっぽく、いつも一人ぼっち、引っ込み思案で内気な人。
見た目、性格、言動などの要素でおおよそ二種類の人間に線引きされるのが陽キャと陰キャ。

元陰キャから陽キャにクラスチェンジを成し遂げた主人公だからこそ、クラスメイトの人間性を敏感に察知して円滑なコミュニケーションをはかり、陰陽の垣根鳴くコミュニティを広げていき、にぎやかな青春ライフを送ることができたんだと思いました。
容姿や言動にとらわれずに内面をちゃんと見ることで、共通の趣味をきっかけに交流の糸口を見つけたり、昼休みに仲良くつるんだり。高校で出会った友達同士でにぎやかに楽しんでいる光景にとても和まされる作品でした。
「どこからが友だち……?」とかそんな無粋なことは知りません。自然とみんなが一緒に学校外でも仲良くしてたらもう友だちです。ちょっと勘違いしちゃう痛い陰キャ女子がいきなりピンク髪に染めて登校してくるようなヤバいやつも友だちです。
主人公をはじめとした仲の良い友だちはどいつもこいつも癖の強い個性を放つキャラクターたちばかりで、なおかつ文字媒体でもキャラクター像を印象付ける小ネタやエピソードには事欠かず、とても記憶に残りやすい構成で凄く読みやすかったです。
陰キャと陽キャの青春コメディを描いた作品でキャラクターたちのコミカルな掛け合いも魅力的で凄く面白かったです。

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