働きたくない村人のラノベ日記

ラノベの感想ブログ。開設2014年5月30日

メンヘラが愛妻エプロンに着替えたら2

《あらすじ》
メンヘラに対する苦手意識を乗り越えた愛垣晋助は琴坂静音と改めて「通い妻契約」を結び優しい共依存生活を送っていた。大学の夏休みに入り晋助の妹・結乃の誕生日に幼馴染・九条千登世と静音を招きお泊まり会を開催。皆でプールにも行って静音の水着にドキドキ!? しかしその誕生会がきっかけで静音の父・愛彦に静音が男の家に通っていることがバレてしまう。彼は妻の死を機に静音に対し病的な執着心を持ち、異常ともいえる束縛を行っていた。静音の「家族」の問題に立ち入るにはあまりに無力な晋助だったが――。メンヘラ美少女との半同棲ラブコメディ第二弾開幕!

パパ活に身を費やし、リストカットによる自傷行為も厭わないメンヘラ大学生・琴坂静音との通い妻契約を結び、新たなよりどころを得たことで安寧とした日々を過ごしていた矢先の出来事。琴坂静音が何故そこまで追いつめられるにいたったのか。
平穏な日常を手に入れ、新たな友人にも恵まれた途端に父親の異常とも呼べる行動の数々によりさらなる地獄の幕開けとなるトラブルに見舞われて、メンヘラヒロインに巻き起こる緊迫感のある展開と思わず目を覆いたくなるセンシティブなやりとりが満載で、かなり刺激的なラブコメ作品でした。
1巻の『パパ活』『レイプ』『リストカット』などなど、攻めた切り口のワードも盛り込まれた過激な内容でしたけど、それを上回るくらいに病的な精神性を見せる父親の言動と絶望に見舞われる静音の胸中が描かれていました。
大学生というある種、親の庇護下にいる年代の家庭問題なだけにかなり複雑な装いのトラブルでしたけど、主人公と静音の二人が真正面からこの問題と向き合って選択を決断するストーリーが最高に良かったです。
3巻も楽しみにしています。



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