《あらすじ》
1億クレジットの賞金がレンに懸けられた第五回スクワッド・ジャム。濃霧の中放り出されたレンは他の参加者に執拗に命を狙われ続けるも、なんとかフカ次郎やピトフーイ達との合流を果たす。
しかし開始から1時間後、突如フィールドが外側から崩れていき、残ったのは直径3キロメートルの城だけに。辛くも崩壊から逃れたレン達だったが、シャーリーが放った炸裂弾によりピトフーイが死亡してしまう。
様々な思惑が入り乱れるSJ5。決着の時が近づく中、待機所に送られたピトフーイが目にしたのは、新たに追加された特殊ルールだった……。
仮想空間の広大なフィールド。各チームが作戦を練り、縦横無尽に駆け巡るプレイヤーたちが武器を片手にチームの仲間たちと協力して敵を倒し生き残るバトルロワイヤル形式のゲーム。
スクワッド・ジャムで数々の戦績を残してきたレンたちのチームも過分に漏れず、ゲームの仕様の範疇におさまる特殊ルールのなかで様々な対抗策を用意して難局を乗り切り、接敵した敵プレイヤーを葬りさってきました。
第5回スクワッド・ジャム。これまでのシリーズを通して、主人公たちが同じゲームをプレイしている姿を長々と読んできましたけれど、現実世界をはるかに凌駕する『ゲームのシステム』を小説という形式を通して表現し、はてしなく自由度の高いゲームをプレイヤーたちが楽しく遊んでいる姿が嬉々として描かれている作品をここまで永遠と楽しめることがとにかく凄いです。
主人公たちがフィールドを駆け巡って一進一退の攻防を繰り広げる姿にとにかくワクワクさせられます。そして、「いったい、何人いるんだよ!!」と思えるくらい名前のあるキャラクターたちがたくさん登場しますけど、皆等しく『プレイヤー』であり各々が自分のスタイルでプレイしているため、多少プレイヤースキルに差はあれど、誰が勝ってもおかしくなく、誰もが魅力的な登場人物として活躍する。新刊を読むたびに凄い作品だなと痛感します。
本編のソードアートオンラインは全く読んでいませんけど、スピンオフのガンゲイルオンラインは単体で物語が動くので本編を読んでいなくても楽しめる作品です。