働きたくない村人のラノベ日記

ラノベの感想ブログ。開設2014年5月30日

囚人諸君、反撃の時間だ

《あらすじ》
魔術犯罪者を幽閉し、才能ある者を矯正する『アインズバーグ監獄学院』。
皇帝候補の少年・ライアンは冤罪によりこの地に送られ、さらには魔力ゼロとして蔑まれる『絶唱者』と暴露されてしまう。
「出てやるっ! こんな場所、すぐに! 一瞬でッ!」
失意の中、同室になったのは魔族姫・ルナーラ。魔族を憎むライアンだが、彼女の心を知り、ともに「反撃」を企てる協力関係に。
そのための秘策、ライアンだけが使える魔術の発動条件は――
「……わ、私をもっと貴方に惚れさせなさい」
――2人の仲が親密になることだった……!?
2人の絆が深まるにつれ、ライアンの魔力は強大になり、学院内でその強さを轟かせ始める。堕ちた英雄と、人類の敵・魔族姫。監獄の最下層から、世界への反撃が始まる!

外界と隔絶された『アインズバーグ監獄学院』の世界。
幽閉された理由は人それぞれ。悪意と危険が付きまとう監獄学院での日常。囚人としての生活を余儀なくされた最中、同室になった魔族姫・ルナーラと魔力ゼロで『絶唱者』として忌み嫌われる主人公の邂逅が二人の運命を大きく変え、二人の間で深まる絆が新たな野望へと繋がるという作品でした。

『監獄学院』という閉鎖的な空間を余儀なくされるコミュニティのなか、皇帝候補の立場から冤罪により転落した人生へと陥れられた主人公に芽生えた新たな野望。物語の世界における終着点を一気に広げ壮大なスケールを感じさせるロマンあふれる展開。最底辺の境遇から駆け上がっていく下克上ファンタジーとしてのポテンシャルの高さ。そして何と言っても、主人公とヒロインのバディが魅せる熱いファンタジーバトル展開がとにかく魅力的で、素晴らしい王道作品の風格を放つ内容でした。


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