働きたくない村人のラノベ日記

ラノベの感想ブログ。開設2014年5月30日

あのね、じつは、はじめてなんだ。 ゆるそうでうぶな彼女との初体験まで、あと87日

《あらすじ》
学校一モテると言われながらも、実は童貞という秘密を抱える少年・隼。
彼に初めてできた恋人――それは長い片想いの相手にして、学校一“ゆるい”と噂の少女・日和だった。
しかし――実は彼女も秘密を抱えていた……『未経験』なのである。
「あ、ブラのホック、外れちゃった……留めてくれる……?」
お互いに見栄を張ったデート中も、抑えられないドキドキ。
「え? ……ら、ラブホ? 行くの? べ、別にいいけどさ」
強がりやハプニングが、ふたりの心の距離を近づけていく。
「その、最中に……私の名前を呼んでほしいなって。駄目?」
これは、ふたりが『初体験』を迎えるまでの87日間の物語。

学校一モテるヤリチンと噂される男子高校生(実は童貞)と学校一のヤリマンと噂される女子高校生(実は処女)の二人。
軽いノリで付き合い始める二人がお互いに秘密(童貞・処女)を抱えたまま交際を重ね、それっぽい雰囲気になるたびにお互いに見栄を張ってマウントをとりあって意気がりあい、童貞と処女では収拾のつけられないエッチな流れにもつれ込んであたふたする姿が最高に可愛くて面白かったです。
なかでも高校生たちの青春劇の解像度をより引き上げるような友人たちとのじゃれあいや、高校生らしい雰囲気のある楽しそうにクラスメイトと談笑する描写が特に印象的で、誰しもが一度は感じたことのある青春時代を想起させるところが良かったです。

そして、初体験までのカウントダウンが進むにつれて恋人としての距離を縮めていく二人の青春の日々。最終日を迎えたときの着地点が見えていても、純情な二人が好きな人を相手に手探りで関係性を深めていくやりとりがとってもピュアで癒されました。



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