建物の内部が化け物の跋扈する異界と化し、人を死へと導く超常災害『ハウス』。
そしてその現象に、特殊な力で唯一対抗できる少女たち「ソルジャーメイド」。
その一員であるシオンは、突然新部隊の隊長に任命される。さらに部下に配属されたのは内気で頼りない新人決死兵のアイリスただ一人。疑問と不満を露にするシオンだったが、『ハウス』でのアイリスの動きはまるで別人で……!?
そんなアイリスと任務を果たしていく中で、孤高だったシオンはアイリスに対して徐々に相棒としての信頼を寄せていく。一方で心を開きかけては閉ざすアイリス。どうやら彼女は大きな秘密を隠しているようで――
あらゆる現代兵器が通用しない異界の化け物に唯一対抗できる少女たち。
大総監の指示で組むことになった隊長シオンと新人アイリスの二人がお互いに他人に明かせない秘密を抱えながらも、バディとなり日々を過ごすうちに信頼を寄せるようになるうちにぎこちなさも消えて最高の関係を築き上げていく。
異界の化け物、人を死へと導く超常災害『ハウス』とその核になる人間への対処、『ソルジャーメイド』たちの戦い方。重厚に練られた作品の世界観とそこに生きる人間たちの生き様や想いがとても丁寧に描かれていて、シオンという人間が『ソルジャーメイド』としてこれまでどのような戦いを経て現在に至るのか。理解すればするほどに登場人物たちへの理解が深まり、より作品の世界観を楽しめるものでした。
超常災害『ハウス』へと挑んでいる際のバトル×ファンタジーテイストの場面では、化け物の核となる存在を紐解くためのプロファイリングや戦いのなかで活路を切り開くために試行錯誤をする様子が描かれていて、一筋縄ではいかない局面や死と隣り合わせの状況にいる緊迫した空気感がビシビシと伝わっていてとても読み応えのあるものでした。
世界を震撼させる超常災害『ハウス』の存在とそれに立ち向かう『ソルジャーメイド』の他に第三勢力の存在が見えてくる伏線もあるので、ぜひとも続きが出てほしいです。
