誰もが秘密を抱え、あそびのかんけいを続けるラブコメ、スタート!
高校を中退し、ボードゲームカフェ『クルマザ』で店長代理として働く生粋のボドゲオタク常盤孤太郎は、恋をしていた。
ボドゲ愛の欠片もない天敵のような女子高生ギャルバイト小鳥遊みふるに。想いに気付かない当人から進展を煽られるも――
「まずはサイコロを振らなきゃ、恋は始まらないぜ」
告白はありえない。なぜなら……みふるには超絶ラブラブなイケメン彼氏がいるのだから!
さらに孤太郎が想いを隠すため、みふるに伝えた嘘の好きな人――女流棋士の歌方月乃は、正体を隠して『クルマザ』に入り浸っている常連客で!?
誰もが秘密を抱え、あそびのかんけいを続けるラブコメ開幕。
ボードゲームを知り合いと会話をしながら楽しく遊んでいるときの空気感と運や実力で勝敗が決まったときの喜びと悔しさを物語を通して思い出させてくれる作品でした。
そして、ボードゲームを通じて知り合った登場人物たちがそれぞれ秘密を抱えながら交友を深めていった結果、前作の『ゲーマーズ』に通じる「ん? なんか微妙にすれ違っていないか?」となるような認識の齟齬が生じていて、シュールな様相を呈する青春ラブコメを繰り広げていました。
シンプルに好きピ同士でくっついたり離れたりして恋愛に興じていられれば良かったんですけど、言葉にしないで秘密を抱えていた結果、絶妙にややこしい関係を構築していくことになってます。伏線回収の鮮やかさと物語の風呂敷の広げ方も素晴らしくて、何度も「えっ!?」と驚かされる展開に目を奪われました。
安心の葵せきなさんクオリティで最高に楽しめる作品でした。
あそびのかんけい - ライトノベル(ラノベ) 葵せきな/深崎暮人(富士見ファンタジア文庫):電子書籍試し読み無料 - BOOK☆WALKER -
