闇纏いの魔女と黎明の騎士 - 働きたくない村人のラノベ日記

前世は最恐の悪女。正体は、絶対秘密。　
前世で魔王の側近だったルシルは、闇魔法を取り締まる“黎明騎士団”に倒され、命を落とした。
──はずだったのに、なぜか見知らぬ少女の体に転生!?
正体を隠し、嫌々ながら、かつての敵組織である騎士団で働くことになってしまう。
そこでルシルがバディを組まされたのは、魔法学校時代の幼馴染で、魔王を倒した英雄・レナード。
闇魔法の事件を捜査していくうちに、レナードはルシルの正体を疑い始め…？
巨悪がふたたび迫りくる中、明かされる過去の真実とは!?

魔王の側近として人類と敵対していた少女・ルシル。闇魔法を取り締まる黎明騎士団に所属し、魔王を倒した英雄とされる少年・レナード。
大罪人として語られるルシル、英雄として称えられているレナード。
仲の良かった幼馴染みとして同じ魔法学校に通っていた二人がある日を境に袂を分かつこととなり、転生という奇跡により長い月日を経たのちルシルは名前を変え正体を隠しレナードと再会を果たす。

死に分かれた幼馴染みと再会を果たす。
一言で表現したら物凄くシンプルですけれど、仲の良かった幼馴染みが何故袂を分かつことになったのか？
これまで明らかにされなかった真相が物語のなかで明らかになるにつれて、ルシルとレナードの信頼と思いやりの深さがひしひしと伝わってきました。
物語のなかでルシルとの再会を果たす前後でのレナードのキャラクターの変貌度合いが凄まじいです。
それと、幼馴染みを過剰に溺愛しまくるレナードにドキドキさせられるルシル視点の描写が女性主人公ならではのラブコメっぽさがあってとても楽しめました。巷では英雄としてもてはやされるレナードが唯一仲良く話しかける女性ポジションにおさまったルシルが嫉妬の視線にさらされるのも味わい深かったです。