高校生の僕、葉山朔（はやまさく）の隣の席には変なギャルがいる。彼女の名前は百環茶見子（ももたまさみこ）。
通称ちゃみ子。見た目は可愛いのに、授業中は寝ているかボーっとしているか。
さらに食べるのも教室の移動も全てが遅いうえに、曰く、喋ることさえも「子音は疲れる」と億劫だという究極の“脱力ゆとりギャル”だ。
でもある日、困ってるちゃみ子を放っておけなくてつい手助けしたんだけど――
次の日からとてつもない勢いで僕だけに頼り始めてきて……!?
放っておけばいいって？ いや、これは僕とちゃみ子の等価交換なんだ。だってちゃみ子は「世話のお返し」としてあの××を好きにさせてくれるのだから――。
なんにもしたくない脱力系ギャルヒロインのお世話はもはや介護レベル！
クラスメイトで隣の席にいる百環茶見子に気に入られた結果、学校でも家でもとにかくお世話をさせられて、髪も身体も洗って、着替えるのを手伝って、膝枕もして……。これは金をとれるレベルで同学年の異性のお世話を越えた介護です。だから主人公は介護士だと思います。困っていたら電話一本で主人公を呼び出すのは鬼畜過ぎます。主人公とヒロインの独特過ぎる関係値から展開されるゆるふわラブコメがなんか癖になるおもしろさがあります。
偶然をきっかけにただのクラスメイトから現在の関係に至った二人でライフスタイルも性格も全く異なる様子が作中の姿から伺えますけれど、そんな二人だからこそお互いに与える影響というものがあり、長い月日と多くの時間をともに過ごしてきたからこその変化というものがありました。二人が一緒に過ごす日常が少しずつあたりまえのものとなって仲睦まじいやりとりをする姿が微笑ましく感じられるともに、とても癒される掛け合いが繰り広げられていて、読んでいて気持ちが良い作品でした。
２巻も楽しみにしています！
脱力ゆとりギャルちゃんは、全力で僕に寄りかかって生きることに決めた。 1 - ライトノベル（ラノベ） 持崎湯葉/なたーしゃ（オーバーラップ文庫）：電子書籍試し読み無料 - BOOK☆WALKER -
