働きたくない村人のラノベ日記

ラノベの感想ブログ。開設2014年5月30日

塩対応の佐藤さんが俺にだけ甘い 11

塩対応の佐藤さんが俺にだけ甘い 11 (ガガガ文庫)

三年生、春ーー新学年は、わんこと共に!?
年度が替わっていよいよ受験生!
いきなり受験生スイッチが入ってしまった佐藤さんは受験勉強に全集中。
睡眠時間も削った無理な勉強に両親が心配する中……ひょんなことから、佐藤さん宅で知人の飼い犬を預かることに。
犬を飼うのが小さい頃からの夢だった佐藤さんのテンションは一気に爆上がり!
しかし、実際にやってきたポメラニアンの「シュガー」は人間不信の暴れん坊だった。
なだめてもすかしても全然懐いてくれないシュガーは、まるで一年前の「塩対応の佐藤さん」を見るようで……。
預かって早々、理想の飼い主生活とのギャップに衝撃を受ける佐藤さんだったが、なんとしてでもシュガーと仲良くなろうと奮闘しはじめる。
シュガーとの散歩がてら押尾君と桜庭の町を巡っていくうち、佐藤さんは今まで意識もしていなかった桜庭の良いところ、友人たちの意外な一面を知っていく。やがて自分の気負いにも気づいた佐藤さんの前に、とある事件がやってきて――。
受験生になっても、二人の日々はまだまだ続く!
糖度120%の甘々青春ラブコメ、新展開の第11巻!


シリーズ第11巻にもなれば押尾くんと佐藤さんも3年生へと進級をして大学に進学するのか就職をするのか。進路に向けた受験勉強に励み、将来の選択に備えてどのように学校生活を送るのか。高校3年生ならではの境遇や心境、クラスメイトたちの動向、恋人同士の進路の選択などが描かれていて登場人物たちの人生設計が垣間見えてとても味わい深い一冊ではありました。

まあそれ以上に、佐藤家で一時的に預かることになった飼い犬にまつわる惨劇と波乱の日々が凄まじく、読み終わったときには青春ラブコメ作品を読んでいたのにも関わらず「犬って飼うの凄く難しいんだな……」という言葉しか出ませんでした。
飼い犬なんてあらゆるラノベを通して読んでも性格によってちょっと個性があるくらいにしか認識していなかったので、もし作中で語られる犬の生態が本当だったらと思うと……。
「犬もなれない環境にいきなり連れてこられたらそりゃ緊張するよな……」くらいのふわっとした認識しかしていませんでした。いろいろと勉強になりました。
あと表紙を飾る佐藤さんの衣服の謎リボンが自分のなかで究極の謎なんですけど、若いもんのファッションに詳しくないので永遠の謎のまま終わりそうです。


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