働きたくない村人のラノベ日記

ラノベの感想ブログ。開設2014年5月30日

身内の世話に疲れた俺が選んだのは学園のお姫様と家族になることでした

身内の世話に疲れた俺が選んだのは学園のお姫様と家族になることでした (ダッシュエックス文庫DIGITAL)

葛西燐音のクラスメイトに学園で一番の人気を誇る【姫】がいる。彼女の名は片桐姫乃。その小柄で愛くるしい姿は、学内の誰よりも注目を浴びていた。しかし燐音は、そんな姫には目もくれず、両親や祖母、兄妹のため身を尽くす日々を送る。ただ、目立つ兄妹が褒められても、陰で頑張る燐音は常に忘れられた存在だった。そんなある日、不幸が重なり、絶望した燐音は、家出を決意する。雨の中ベンチで一人項垂れる燐音だったが、彼に傘を差したのは、クラスメイトの姫乃であった。「私と家族になりませんか」そう燐音を誘った彼女もまた、家族愛を渇望する一人の少女だった。そんな家族ごっこから始まった同居生活は次第に甘々に――…!?


優秀な兄妹たちの活躍を陰からサポートするための日々はまるでヤングケアラーのように身心を疲弊させていき、ある日を境に心が折れ家族との決別を決意する。そんな絶望の淵をさまよう主人公を救ったクラスメイトとの女の子との出会い。
家族との愛情を知らない高校生男女が同居生活を続け、これまで得られなかった家族愛を疑似的な関係を構築することで、普通の家族であればあたりまえの普通の生活を追体験することで家族愛を知るハートフルで高校生男女が同居する甘々ラブコメ的な作品でした。

本来の家族と生活をしていたときの主人公が日々感じていた疎外感や言葉を交わすたびに陥るストレスフルな状態と家出をして新たに築き上げた人間関係から得られる幸せな生活との対比にはインパクトがありました。
誰しもが人生で一度は経験するであろう高校生時代の生活を家庭環境が理由で理不尽に歪めさせられている姿と心境が主人公視点で切々と語られているので共感と切なさが押し寄せてきます。
それだけに、新たな人生を歩んで甘々ラブコメ展開を満喫している姿には読んでいる側にも癒されるものがありました。





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