ダンジョンで無双する姿を姪っ子の光莉にこっそり配信され、本人は気づかぬままに注目の配信者“新宿バット”として大災害すらも未然に防いだ佐藤蛍太(41歳)。DOOMプロによる極秘プロジェクト“サマー・フェスティバル”の開催が決まり、準備を進める中、最大のヤクザ冒険者クラン《地獄天》がイベントへの協力を申し出てくる。嫌々ながらも、話し合いのために葛飾区のダンジョンへと、こむぎと共に向かった蛍太は、《地獄天》総長―首無し極道と相まみえるのだが、その男は18年前の蛍太を知っているようで…!? 彼は蛍太のファンを自称し、蛍太を盟主として祭り上げ、日本に革命を起こそうとしていて…!?
各地にダンジョンが発生して間もない黎明期の頃からの生存者である《新宿バット》たちの活躍の軌跡。そして現在に至るまでの全てが明らかになるにつれ、《新宿バット》と《菓子パンマン》のラブコメに微塵も発展しない大人のノリと死闘を繰り広げているときのウィットの効いた掛け合いが戦闘中の空気とあいまって、戦闘描写の魅力をより底上げしてくれていつものごとく最高でした。
ダンジョン×ファンタジー世界チックな要素も踏まえたドッカンバトル。《新宿バット》や《菓子パンマン》の他の追随を寄せ付けない圧倒的な戦闘スキルがより規格外でより派手な規模でバトルの余波を巻き起こしているので、主人公の強さの真髄を感じられる内容になっていました。
シンプルに「新宿のダンジョンで装備も無しに既製品のバットを片手にあらわれる謎のおっさん無双!!」と実生活とのギャップを楽しみつつ、主人公に救われたヒロインを巻き込んだラブコメチックな日常もおもしろかったですけれど、本気のバトルを繰り広げている姿というのもまた別のベクトルでこの作品を楽しめる魅力となっていてとてもおもしろかったです。
やっぱり三河ごーすとさんの作品は安定しておもしろいです!!
