魔法を操る竜人が現れたことで大陸の人類は滅亡寸前にまで追いやられていた。とある村を守る剣聖女・メルシオーネは、ある日ヒノモトから来た“シノビ”サビトと出逢う。常識外れの剣の技量と魔法にしか見えない奇妙な術―ニンポウ―を操り、強大な豚人と妖人の群れを容易く蹴散らしたその腕を見込み、メルは彼を村へ招くが…。「大体お前って、胸に重りつけて戦ってるようなモンだし」「ひ、酷い!エッチ!もう荷物を持ってあげませんから!」寡黙(のフリして内心饒舌)なニンジャと清楚(だけど天然)銀髪巨乳女騎士。凸凹な2人の相性は、だけどなかなか悪くないようで…?ニンジャとドラゴンが雌雄を決する人類反抗バトラブ活劇ここに見参!
『ファンタジー』
人類をはるかに凌駕する戦闘力を有する『竜人』によって支配された大陸の物語。特筆するほど目立つ要素もなく、どちらかと言えば王道なラノベだったけど、「この作品を書き上げたのが瑠璃色にボケた日常の作者!」という点が発売前から期待がもてた。
- 作者: 伊達康,えれっと
- 出版社/メーカー: KADOKAWA / メディアファクトリー
- 発売日: 2012/11/30
- メディア: Kindle版
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剣聖女・メルシオーネのキャラクターは「誰からも慕われるやさしくて美人(あと居乳」
そんな女の子がニンジャ・サビトとなんやかんやで共同生活を送るとあれば、「これはラッキースケベの予感がぷんぷんしやがるぜ!」と言わんばかりの配置。
ーーニンジャの本質は、闇に潜み標的を速やかに抹殺する影の存在ーー
当初はこのスタンスを保っていたサビトではあったが、メルシオーネと接するうちに徐々にメッキが剥がれていって、サビトの地の性格が表面化していくことに。
「サビトくんもニンジャといえど本質的には男の子なんだなー」と思わせるような見せ方も多くあり、キャラクターの魅力が引き立っていた感じですかね。ギャグコメ要素は瑠璃ボケのほうでも散々楽しませてもらったので、今回の新作でもその片鱗を感じられて楽しかったです。