《あらすじ》
私立碧陽学園生徒会室―そこは、選ばれし者だけが入室を許される聖域にして楽園。碧陽学園美少女ランキング一位の第三十七代生徒会長コノハは今日も生徒会室の中心で愛を叫ぶ。「始めるとしましょうか…“伝説のエロゲー”探しを!」美少女が生徒会室で秘宝探索を続ける一方―複合エンターテイメント施設“アラウンド1”では、ぼっち高校生、雨野と学園のアイドル、天道による死闘の幕が上がる。水着着用で!「…では雨野君、始めましょうか…私達の『戦争』を」これは、残念ゲーマーの愛すべき日常をつづった記録の一端である。―大丈夫。「ゲーマーズ!」3巻のあらすじだよ。
生徒会の一存シリーズ以来の私立碧陽学園生徒会室の登場！ エロゲーにのめり込んだ美少女生徒会長コノハのエロゲーマーに至るまでの道筋とエロゲー愛に抱腹絶倒。笑いなしては読むことができない最高の学園ラブコメは今回も絶好調に面白かったです！
碧陽学園生徒会にかつて在籍していた伝説のエロゲーマーが誰なのかは言うまでもないけれど、あの変態が残した遺産が後世に語り継がれるまでの遺産になるとは夢にも思わなかった（そもそもそんなものがあるのか定かではないけど）
生徒会の一存を全力で楽しんでいた自分にとっては「ここに来てあの碧陽学園が登場することになるとは！？」と感動できるくらいに最高に楽しめました。と言っても時系列的にご本人が登場することはまず無いとは思うんですけど、『ゲーマーズ』の作中キャラクターたちが語っている人物が誰のことを称しているのかが伝わるたびに、込み上げてくるものがありますね。
それと2巻のラストでお互いに誤解が生じたまま承諾した雨野と天道のカップル。このままリア充街道まっしぐらなラブコメ展開に入るかと思ったけれど、雨野と天道のデートの（主に雨野の）残念さが滑稽すぎて腹がよじれてくるｗｗ
これが雨野、天道、星ノ守、上原、亜玖璃の５人の複雑な勘違いの全容を把握している読者視点だと、なおのことこのラブコメ劇がおもしろくなってくる。
