全ルートで破滅を辿る悪役キャラに転生したのであれば、ゲーム本来のキャラクターと異なる行動を起こせば死亡フラグにはならない。
ゲームの世界とは異なり、生きた人間として生活をしているヒロインたち。
「そもそも、ヒロインたちと関わらずにモブとして生きていけばいいのでは?」
そんな安牌は通らず、不思議な因果でゲームのシナリオ外の日常イベントで絡みが生じ、転生した主人公の生来の性格が災いをして交流が続いてしまいます。
ゲームとして成立していた頃に得たキャラクターのプロフィールやプライベートな事情などを活かせる場面は多少なりともありますけれど、悪役キャラに転生した主人公がゲームのストーリーに反してとった行動が連鎖的にその後の展開にも影響を及ぼして、ゲームとしての設定を主人公が活用できない状況に陥っている側面もあり、未来のストーリーが読めないリアルなエロゲー世界が展開されていく構図がおもしろいと感じました。
ただ、個人的に気になった点を挙げるのであれば、『エロゲ』『悪役』『転生』の設定はこれまでにも複数作品は目を通してきましたので、印象に強く残るような「これだ!」というような展開がなかったところが正直なところです。
悪役キャラが一人暮らしをしている背景に関するであろう両親とのエピソードとかヒロインたちのキャラクターをもっと掘り下げてほしかったりとか。ちょっと物足りなさを感じる部分があったところが気になりました。
それでも、悪役キャラに転生した主人公とヒロインとの今後のラブコメの広がりに対する期待感がもてるので作品の続きが楽しみです。
