《あらすじ》
“アバドン”討伐から約1ヶ月。レイの活躍によって初めて黒字でクエストを終え、ギルドの未来に光が見えた―と思ったのも束の間。レイの手腕でぎりぎりの経営を続けていたものの、度重なる浪費のせいで“白き盾”は全ての仕事を失ってしまう。経営危機を脱するべく、思いつきでスポンサー獲得に向けて動いていたマリールイズは、武器の提供先を探していた工房長・ヴァネッサと出会い、契約を結ぶことに。ところが、提供された武器は全て欠陥品だった!?さらに、勝手に広告塔にされたアメリアに過去の因縁が立ちはだかり―。夢と希望と赤字が織り成す本格派ギルド経営ファンタジー第2弾!「お前の砲撃は、パーティに求められているものではない」
3人の優秀過ぎるギルドメンバーの戦力にかかる高額なメンテナンス費用の問題をクリアして黒字収支を迎えたギルド経営陣。今度は新たに武器のスポンサー契約を持ちかけられて、「これでギルドのコスト削減につながる!!」と思った矢先に待ち受けたのがまさかのポンコツ武器。
結局のところ大規模レイドを率いて“アバドン”討伐を成し遂げたギルドであってもこのギルドに追い風がくるわけもなく、今日も裏方の経営陣の苦悩の日々は続くわけですか(笑)
ギルドの経営に頭を悩ませる最大の要因であるアメリア、ユージン、ソフィーの問題児3人の「自分の命を預ける武器のコンディションにお金を惜しみなく使う!」このスタイルと「気持ちはわからなくはないけれど少しはこっちのこっとも考えろよお前ら!!」という気持ちのぶつかり合いが楽しくてしょうがない。
そしてストーリー終盤に向かうにつれて、ギルドの儲けになるクエストの臭いを嗅ぎつけて攻略に挑む展開が熱い!
1巻の“アバドン討伐”と同様にギルド経営を取り仕切るレイ・ブラウンの策略がはまっていて、同業の大手ギルドの裏をかいて苦渋をなめさせる展開は最高でした!!