《あらすじ》
家族を持ったことのない、遠い異世界からやってきた女。家族を失い遠い大陸から戻ってきた男。終戦間もない混沌の時代に二人は出会った。女ができた仕事はただ一つ。魔王を狩ることのみ。男ができる仕事はただ一つ。料理を作ることのみ。やがて女と男は店を持ち、家族を作り、そして異世界の客を招く。かくて始まりし『異世界食堂』。毎週土曜日にだけ開くこの店は、絶品の料理で、多くの客をもてなす。『洋食のねこや』、創業五十年。『異世界食堂』、開店三十年。今日も、チリンチリンと扉が開く。
1週間に1度だけ異世界に現れる不思議な扉を開けてやってくる異世界人がただただ飯を食うだけの内容だけど、異なる種族だったり異世界にやってくるに至った経緯だったり、手を変え品を変え様々なシチュエーションでもって異世界人のリアクションが引き出されている飯テロ作品ですね。
現在、異世界に伝わっている名物品のルーツが“異世界食堂=洋食のネコ屋”だったり、異世界食堂のメニューをそのまま持ち帰って楽しんだり、“異世界食堂”がきっかけで波及した副産物についても小出しでネタにされていて、飯テロライトノベルにより深みを出している感じがある。
現在放送中のアニメと合わせて読み進めていくと、異世界食堂のメニューと登場人物が映像を通して情報が視覚的に入ってくるので、より登場人物たちの躍動感と情熱的な食レポをイメージすることができるので、アニメの視聴と合わせて読むことをおすすめします。
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