働きたくない村人のラノベ日記

ラノベの感想ブログ。開設2014年5月30日

超人高校生たちは異世界でも余裕で生き抜くようです!7

超人高校生たちは異世界でも余裕で生き抜くようです!7 (GA文庫)

《あらすじ》
「作戦の最終段階に移ろう。敵を崩壊させ――安土へとなだれ込む!」
エルム共和国に新政権が樹立され、フレアガルド帝国で内乱が勃発する中、ヤマト自治領ではレジスタンスたちの戦いが繰り広げられていた。
要衝・不動砦を奪取したレジスタンスは、司の機略、葵の戦闘力、そして林檎のテクノロジーという支援を受け、ジェイド率いる圧倒的な大軍勢を相手に、順調に進撃していく。
だが、落城を目前にした安土城で、ヤマトの支配者マヨイは、臣民に対する非道な洗脳魔法を発動しようとしていた。
城を包む炎が、ヤマトの深部に秘められた過去を映し出す、異世界革命譚第7弾!

ヤマト自治領の臣民を魔法による記憶操作で洗脳をするマヨイの真意とは……。
超人政治家である司が率いる超人高校生たちがレジスタンスに加勢することで、多勢に無勢な戦いも戦略とハイテクノロジーにより数的な有利を綺麗に覆す展開の連続。なおかつ、海空りくテイストで書かれるマヨいやジェイドなどのキャラクターの個性が際だっていて、心理描写が非道な洗脳魔法を行使する者を彷彿とさせる、常軌を逸した思考回路が強烈に描かれて目がひきつけられました。

クライマックスで明らかになる『ヤマト深部に秘められた過去』や『マヨイが洗脳魔法を行使してまで凶行に至った理由』などは、最も盛り上がる部分になるので深く言及は避けるけれども、「これまでの認識を180°一変させる衝撃的な内容!」「悪役にも悪役なりの過去がある素晴らしい感動的なエピソード!」といった感じでしたかね。

あっ、イラストレーターのさくらねこさんの口絵カラーも素晴らしかったですよ。りんごちゃんの全身イラストを贅沢に3ページ分も使っていて眼福でした。これからも他の作品での活躍を楽しみにしてます。