働きたくない村人のラノベ日記

ブログ開設2014年5月30日

ありふれた職業で世界最強 9

ありふれた職業で世界最強 9 (オーバーラップ文庫)

《あらすじ》
ついに故郷へ帰還する手がかりを得たハジメたち。目指すは【氷雪洞窟】――氷と雪に閉ざされた、極寒にして極限を成す最後の大迷宮。新たな力を携え挑むハジメたちだったが、氷面鏡の迷路に加え、奇怪な囁き声に悩まされる。
その仕掛けは一行の精神を着実に蝕んでいき――。そんな極限状態の中で分断され、一人ぼっちとなった雫の前に現れたのは、偽りの自分。自身を超える試練に臨む雫だったが、目を逸らしてきた真実を虚像に突きつけられ、心が決壊してしまい……!?「南雲君、少し、疲れたわ。ちゃんと……守って……ね?」
内に秘めた自身に克己せよ。“最強"異世界ファンタジー、第9巻


ありふれた職業で世界最強の制作も進行しているみたいで放送が楽しみです。
シリーズ初期の頃と言えば、主人公の南雲ハジメがクラスメイトに奈落の底に突き落とされる展開がかなり衝撃的でした。異世界にクラスメイトたちが丸ごと召喚され、ファンタジー世界でチート能力に目覚めたことがきっかけとなり倫理観が歪んでいき、思春期の少年少女たちの暗黒面を表に引き出す異世界作品。現段階でもクラスメイトが闇落ちして敵対勢力に加担したり、ハジメの掲げる心情に反発する光輝が【氷雪洞窟】での試練で内に秘めた激情に揺さぶられたりしています。光輝がハジメたちと行動を共にし世界を救うに足る実力を身に着けようともがき苦しむ光景と、身の丈に合わない力に手を伸ばしていくにつれて、自らの無力さに打ちひしがれる光景が克明に描かれていて、1巻に勝るとも劣らないダークな展開が多分に含まれる内容でした。ハッキリ言って、光輝の心が決壊寸前でした。この先の展開について原作のWeb版は未読なので知りませんがこのままだと名前負けして闇落ちしそうですね。

甘々なラブコメシーンも魅力的なこの作品ですが、ハジメの正妻としてユエに続きシアも含まれてからというもの正に両手に花。これまでの残念なウザいウサミミヒロインのポジションから一転して丁寧な扱いを受けていて駄々甘です。またシアが正妻に加わったことで香織が孤立無援と化し、日本にいたときの清楚でクラスで一番の美少女ヒロインの座から噛ませ犬が増してきました。初期の頃のハジメの生還を切に願う一途で可憐だった頃のほうがヒロイン力は高かったのだけど、もはや噛ませ犬。今後の活躍をお祈り申し上げます。

次回、八重樫雫とハジメの距離に進展も見え、光輝の今度はどうなるのか……。アニメの出来栄え共に楽しみです。

ありふれた職業で世界最強 9 (オーバーラップ文庫)

ありふれた職業で世界最強 9 (オーバーラップ文庫)

はじらいサキュバスがドヤ顔かわいい。(2) ~そ、そろそろ私を好きと認めたらどうですか……?

はじらいサキュバスがドヤ顔かわいい。(2) ~そ、そろそろ私を好きと認めたらどうですか……? (電撃文庫)

《あらすじ》
恋人練習で男性恐怖症が解消された!…はずもなく、ポンコツ加減に磨きがかかる純情クソ雑魚サキュバスな夜美。二次元至上主義を掲げ、生身の女性に興味はないと意固地に言い張り、夜美への好意を認めようとしないヤス。搾欲のために描いた新刊イラスト本をひっさげ、夏コミケにサークル参加した夜美は、売り子要員としてヤスを引っ張り出したりと、距離を縮めようと画策。ヨミに挨拶しに来た知り合いの絵師「しろみん」に、ヤスとのイチャイチャっぷりを見せつけたりと、夏の熱気に当てられてちょっと暴走気味?さらには、二人で恋人のフリをして夜美の実家へ挨拶に向かうことになり??恋に悶えるサキュバスブコメ第二弾!

まだヨミを好きと認めなくていいです。恋人練習、男性恐怖症を克服するため、理由は何でもいいのでイチャイチャしまくってください。二人で恋人のフリをしてヨミの実家にあいさつに行ってください。そんな二人の「好きじゃない!!」「好きと認めてください!!」の頭の悪いやり取りが微笑ましくてとても癒されます。
主人公のヤスは二次元のイラストにしか興味がないと頑なに否定しているけれど、ヨミに対しての好意の表れが日常での何気ない出来事で散見され、そのたびにヤスのなかの喜怒哀楽の感情が揺さぶられる演出が素晴らしかったです。

全体を通して見るとヤスとヨミの距離感が全く進展していないようにも思えるけれど、『ヨミの実家で両親への挨拶ができた』『ヤスからヨミへの愛の告白(偽装工作)』という大きな成果を上げることができただけでも十分にラブコメを楽しめました。サキュバスと結婚することはサキュバスの魅了の力に耐える鋼の精神を持ち、本当に自分の好意であるかを確認しなければならないらしいです。攻略難易度の低そうなチョロインだけど、正式な交際をするには超絶ハードルが高いところはクソです。どや顔で迫られたらぶん殴りたくなります。

ちなみに3巻も出るそうです。ヤスとヨミのイチャラブはまだまだ続くことになります。個人的には何かの拍子に間違って『デートで弁当持参』『交際宣言(偽装)』『水着回』などのラブコメイベントをやってほしいです(1巻でやってたのを忘れてたらごめんなさい)
完結するころには末永く爆発する理想の関係になってもっともっとイチャラブしてください。

ゴブリンスレイヤー9

ゴブリンスレイヤー9 (GA文庫)

《あらすじ》
ただの配達。ゴブリンスレイヤーですら、そう思っていた。
牧場の手伝いで配達に出たゴブリンスレイヤーは牛飼娘とともに、ゴブリンの大群に待ち伏せされる。それは、ある祈らぬ者の策謀だった!
一方、ゴブリンスレイヤー不在の一党は、見習聖女の託宣(ハンドアウト)より、雪山を目指すことに。そこは、氷の魔女の統べる永久(とこしえ)の冬の領域だった!
包囲された雪の廃村で、牛飼娘を守り、孤軍奮闘するゴブリンスレイヤー。彼不在の中、女神官は、ゴブリンではない怪物たちの脅威と対峙し、一党の行動を決断していく――。
「――手は、あります」

女神官が冒険者となってから月日は経ちこれまでの数々の冒険により成長を遂げていく。女神官の冒険と言っても、ゴブリンとかゴブリンとかオークとかゴブリンとか……、ゴブリンスレイヤーとパーティーを組んでいるのでほぼほぼゴブリンしかいないですが、数々の死線を潜り抜け生き延びた実績はあります。ゴブリンスレイヤー曰く金等級クラスのオークを討伐しても「ゴブリンに比べたら楽」らしいです。実質、女神官は金等級クラスの冒険の死線を経験してきたわけです。
なので、ゴブリンスレイヤーに毒されて色濃く影響を受けた女神官が、ゴブリンスレイヤー不在の冒険で「……手は、あります」の一言を発したときは、女神官の成長と変化を実感できる端的なフレーズだなと思いつつ、どんなエグイ作戦を指示するのかとワクワクしました。
女神官も限られた選択肢と戦況から冷静に判断する能力も培われてきているようで、周りが銀等級の熟練冒険者に囲まれているせいで自己評価が限りなく低いですがなかなかの策士でした。
ちょうどアニメ版のゴブリンスレイヤーが放送されている時期もあって、第1話の頃の初心者冒険者の女神官と比べて読むと、改めて成長している様子を実感できてより楽しめました。
ゴブリンスレイヤーの師もチラッと牛飼娘にの目の前に登場して意味深な発言を残していく場面もありましたが、今後の展開はどうなるのか。新刊が楽しみです。

嘘つき少年の異世界謀略ゲーム ~異世界で領主に成り上がった少女を連れ戻します~

嘘つき少年の異世界謀略ゲーム ~異世界で領主に成り上がった少女を連れ戻します~ (HJ文庫)

《あらすじ》
嘘つき×異世界×頭脳バトル!!
自称異世界出身の美少女・アニーに『お互いへの命令権を賭けたゲーム』を挑まれた男子高校生・カクシ。そこで彼は、アニーを寄越したのが意識不明の幼馴染・ナツメであり、彼女が異世界で領主になったと知る。彼女を連れ戻すために異世界へ向かうカクシだが、ナツメは日本への帰還を拒否していて―!!ひねくれ者のカクシによる、嘘とはったりの頭脳戦、開幕!!

嘘つき少年の異世界謀略ゲーム | HJ文庫公式Webサイト

前作である『命がけのゲームに巻き込まれたので嫌いな奴をノリノリで片っ端から殺してやることにした』から好きな作者なので新作情報が来たときは喜びました。ええ、今回も主人公のひねくれ度が凄まじかったです。
異世界ファンタジー×ゲーム×頭脳バトル。魔法が介在した絶対的なルールのもとに権謀術数をめぐらせて勝ちに行く展開が完全に決まった時は痛快ですね。物語の導入の部分で主人公のカクシの前に現れたニンフ族のアニーが初戦の相手となり、容赦なく完全勝利し絶対命令権を行使する実験台にされる残念なキャラクターぶりは、このタイプの作品には必須のポジションだと思います。異世界出身のアニーが日本の交番に半裸で突撃させられましたが、読者に絶対命令権の力を理解させるには必要不可欠な尊い犠牲なのです。

魔法が介在したゲームのルールなだけに、明文化されていない行為に関してはルールに接触しないゆえ反則に該当しない。そんな抜け道やダーティープレーが得意な人間こそ相手を欺いて勝利への道筋を見つけることができる。ひねくれ者な主人公の性格が異世界に来て遺憾なく発揮される頭脳戦が魅力的な作品でした。

続巻も売り上げ次第では視野に入っているみたいなので是非とも売れてほしいです。どうかよろしくお願いします。


こちらはWebに公開されている短編らしいです。
https://mypage.syosetu.com/1385086/

バーチャル人狼ゲーム 今夜僕は君を吊る

バーチャル人狼ゲーム 今夜僕は君を吊る (電撃文庫)

《あらすじ》
学園祭の出し物としてバーチャル空間での演劇を行うことになった高坂直登と二年四組の生徒達。ところが仮想空間へログインした彼らを待ち受けていたのは、自分達を襲う獰猛な狼からの逃亡という不可解な演目の強要。さらにルールを無視した生徒の現実世界での死だった!この演目が「人狼ゲーム」をモチーフにしているといち早く見抜いた高坂。しかしそれは、クラスメイトを疑い、吊るし上げるという最悪の展開を示唆するものであり…。そんな中、自ら狼役であることを名乗る出す生徒が現れ!?虚構と現実の世界で繰り広げられる死と隣り合わせの人狼ゲーム。極限の騙し合いが、クラスメイトの本性を暴き出す!

クラスメイトたちが仮想世界に囚われて行われるバーチャル人狼ゲーム。処刑台に送られてつるし上げられるターンと毎晩人狼がプレイヤーたちを狩るフェーズに絶望の連鎖が続く光景に鳥肌が立ちます。世間では有名なこのゲームに関しても作中では既存のゲームとして登場しますが、人間が命がけで生にしがみつく感情と思惑が交錯することで、定石が通じない複雑怪奇な新たなゲーム性に発展していてすさまじかったです。クライマックスに突入しても霊媒師と同じ役割にあたる墓地(正規の手順で脱落したプレイヤーの役職がわかる)に送られたクラスメイト以外で唯一わかるのは、主人公が村人にあたることだけでした。真占い師COが2名登場したところから既に混沌と化してました。
スクールカーストや交際関係にある男女が殺し合いに巻き込まれて発狂したりなんだで久々に刺激的な土橋作品を読めて大満足です。もっとも、こんなゲームに巻き込まれたくないですね。
ややこしいハンドルネームなのでプレイヤーを混乱させてしまいそうですし……

あまのじゃくな氷室さん4 好感度100%から始める毒舌女子の落としかた

あまのじゃくな氷室さん4 好感度100%から始める毒舌女子の落としかた (MF文庫J)

《あらすじ》
両想いは結ばれても長続きしないという『恋来祭り』の裏ジンクスを回避した愛斗に、涼葉は次のステップへ進むべくその小さな勇気を振り絞って、恋人関係を約束する「恋約者」のテストを提案した。そして「私からも田島君に何かしてあげたいな」と、愛斗のためにツンデレ大作戦の決行する!?一方、そうして涼葉が奮起する裏では、愛斗と雅がクラスの方で間近に迫った学園祭の模擬店準備を進めていた。そこへなんと運命を司るという女神・ランラが登場し―衝撃の事実が判明する。ナンナのせいで運命がねじ曲がったけど、実は雅が愛斗と結ばれるはずの運命の相手だった!?MF文庫Jが贈る、捻れ系青春ラブコメ第4弾!
両想いの相手vs運命の相手――愛斗と距離を縮められるのはどっち!?

まず始めに、先日発売されたこのライトノベルがすごいでランクインを果たした人気の学園ラブコメ(らしい)です。
最後まで投票するか悩んだ末、他の作品を選んでしまったことをとても後悔しています。同時に、新人賞受賞作品がデビューからここまでの功績を残していることに感動もしています。
このラノを交えた感想は以上になります。

シリーズ第4巻の内容に関しては、これまで氷室×田島の学園ラブコメが最前線だったのが一転、新たな女神の登場で砂城×田島が結ばれる運命ルートが誕生したことにより、死ぬほど悶え苦しむはめになりました。まさか女神の介入がなければ氷室の好意が田島に伝わることはなく、砂城と交際に発展して結婚し3人の子供に恵まれる未来が正規ルートだったなんて……。ラブコメ信者からしたら、あまのじゃくな氷室の想いが伝わって田島と結ばれることを心待ちにしていたはずなのに、勝算の薄い横恋慕にあえて挑む健気な砂城が正妻だと知らされて、メインヒロインがわからなくなりました。
誰かを選ぶことは誰かを選ばないということ。そして、その選ばれなかったヒロインの行く末を憂いてしまうと、砂城と氷室が田島と時間を共有する何気ない日常の光景に切なさを感じてしまいます。
物語としての結末が純粋に楽しみな作品でもありますので、今後の展開が非常に気になります。個人的にイチオシの学園ラブコメですのでおすすめです。

イラストレーターのうなさかさん。素晴らしいイラストをありがとうございました。個人的にはモノクロのラストのカットが一番印象的なイラストでした。表紙のカラーイラストは氷室と砂城のダブルヒロインでどっちも最高に可愛かったです。

精霊幻想記 12.戦場の交響曲

精霊幻想記 12.戦場の交響曲 (HJ文庫)

《あらすじ》
シャルル=アルボー率いるベルトラム王国騎士団からの追っ手がかかるクリスティーナ王女一行を、ロダニアまで護衛することになったリオ。一騎当千の力を持つサラたちの協力もあり、一行は順調に追跡者たちから距離を稼いでいく。そんな中、クリスティーナは過去の自分を振り返りながら、正体を隠すリオに対して煮ることも出来ず、密かに胸を痛めていた。一方、リオたちをシャルルとは別経由で追うレイスは手駒を動かしながら、確実に包囲網を敷くべく謀略を巡らせていく―。

幼少期のリオとベルトラム王国第一王女・クリスティーナ、第二王女・フローラが出会うきっかけとなった騒動が、一騎当千の力を持つリオとの関係性を大きく揺さぶる事態に発展することになろうとは……。1巻での出来事がつい最近のように思えるくらいに各キャラクターたちとのエピソードが濃密な物語なので、過去の出来事として作中で語られていてもすぐさま記憶が呼び起こされました。個人的に思い入れの深い作品ということもあるけれど、素晴らしい作品はとても記憶に残りやすいんですよね。

さて、徐々に大所帯と化しているリオたち一行ですけれど、ハルトの正体がリオであり幼少期をスラム街で暮らしていた頃の一連の出来事を認識の有無もキャラクターごとに細分化され始めてきましたね。クリスティーナは薄々感づいているけれど罪悪感からあえて追求しないスタンスを貫いている様子でした。この辺の禍根も、今後の物語でどう変わっていくのか非常に楽しみで気になってきます。
美少女ヒロインの幸福追求権の思想は自由なので、円満解決に向かう展開が希望です。