ビルの屋上で自殺を考えていた天草ラクトが、異世界に転生した。錬金術師のもとで修業を重ねたラクトがいざ一人立ち、と思っていたら、いきなり森で強盗団に囲まれる。ラクトは強盗たちを難なくいなし、さらには金を与えて逃がす。しかし…リーダーの巨乳犬耳少女・シャルルが尻尾を振って追っかけてきた!町に行けば、ギルドの最高責任者で貧乳ウルフ耳のライナに惚れられ、お姉さん系のウサ耳・レミナには迫られ…ラクトは今日も、異世界でケモミミたちに懐かれながら、ダンジョンにも行ったりする!「小説家になろう」発、異世界ラブエッチ冒険譚!
異世界ラブエッチ冒険譚でもまだソフトな表現だ。異世界に転生を果たした主人公の“ラクト”の強さに心を奪われるヒロインが続出して、1巻ににしてハーレムを形成。「ふーん、よくあるハーレムものなのか……」と思って読んでいたのもつかのま、まさかセ○クスシーンの描写までぶっこんでくるとは予想だにしませんでした。そのなかでも表紙でピンク髪のヒロインの“シャルル”の属性が強烈。世間では「ピンク髪は淫乱ビッチ」と言われているけど、それプラス「失禁」体質が付与されていています。口では純情を装いながら中身は淫乱失禁ビッチでセッ○ス描写まであるとは。読んだあとで「これなんてエロ本?」と突っ込みたく(下ネタではないほう)なりましたよ。
ただ残念なのが、ハーレム感を強調するために序盤で外堀を埋めた結果、ヒロイン全体の魅力が薄れている感じがありますね。1巻にして5人のヒロインが登場しましたが、そのうちの2人については登場シーンも多くて印象づきましたが、残りの3人の存在感がいまひとつ薄いです。
口絵のカラーイラストで登場するほどのキャラは、初登場シーンにモノクロ挿絵を入れられており、それがまた妙にエロいところで強烈に印象付けられるのが救いでした。
最後に僕から言いたいのは「どうせラノベなんだし、ベッドシーンはカットだろ」とたかをくくってると容赦なく本番シーンの描写に入るので、面白い作品を読んだときの読後感よりもムラムラとしか性欲しか刺激されませんので注意が必要です。