働きたくない村人のラノベ日記

ラノベの感想ブログ。開設2014年5月30日

ありふれた職業で世界最強 13

《あらすじ》
――そして、少年は“最強”を超える

火蓋を切られた人類最終決戦。
おびただしい数の神の使徒を迎え撃つは、ただの人間たち。
あらゆる策をもって対抗するも戦局は次第に敗北へ傾き、人類滅亡は免れないかと思われたが ……“奈落の化物”の加護がそれを許すはずもなく。
――そして、人類は“限界”を超える。
かたや神域の最奥に辿り着いた“ありふれた錬成師”の南雲ハジメは、ついに“神”エヒトルジュエと対峙。
極限の憤怒と戦意を携え“神殺し”に挑む!
すべては最愛の吸血姫を取り戻し、故郷へ帰るために。
――そして、少年は“最強”を超える。

1クラス全員にある日起きた集団異世界召喚。チートスキルを身に宿し、あるものは最強へと至り神に抗い、あるものは弱い心の隙をつかれ道を誤り。
異世界召喚×チートスキルによって現代日本で顕在化することのなかったクラスメイトの隠れた本性を引き出したり、異世界の過酷な環境に適応して極限まで強さを磨き強靭な精神力を身に着けるなど、集団異世界召喚で描かれる様々なクラスメイトの個性が楽しめる作品でした。
強力なチートスキルを有してクラスメイトを先導していた天之川光輝の没落、仲の良かったクラスメイトが仲違いをして繰り広げる殺し合い、振り返ってみればハジメたちが神代魔法を会得する旅路の最中、クラスメイトの身にもいろんなことがありました。
最終巻ではそんなサブキャラクターたちが漏れなく登場して、異世界からの帰還に先立ったやり取りを見ることができて感慨深い1冊になっていました。
日本へ帰還するまでの方法はどうであれ、異世界召喚ものがたどるエンディングをはっきりと感じさせる描写でもう大満足です。
さらに欲を言うなら、日本に帰還したのちのハジメたちの日常がどんなものになるのかもこの先読んでみたいです。
魔法は日本でも使えるのか。異世界で築いたハーレムがどうなるのかなどなど。とても気になるところです。

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