働きたくない村人のラノベ日記

ラノベの感想ブログ。開設2014年5月30日

国家令嬢は価値なき俺を三億で 1

美少女に三億円で買われて溺愛されてます。
毒親に抑圧されて育った少年・景夜(けいや)は、中学卒業と同時に三億円で美少女に買われた。
少女の名は王奉院詠奈(おうほういん えいな)。圧倒的な財力と国家権力すら凌駕する権能を持つ謎多き人物だ。
幼少期の出会いの経緯から、詠奈の愛は激重。
「君が私を異性として見てくれるから、私はいつも幸せよ。愛してる。大好きよ、私の景夜」
こうして彼女に溺愛され、景夜は退廃的だが幸せな高校生活を送っていく。
一方、彼の純粋な優しさを無下にする者には災いが降りかかり……


毒親に抑圧された環境で育てられ何事にも無気力な人間となった主人公・沙桐景夜。圧倒的権力と財力を持つ美少女・王奉院詠奈。
これまでの半生で無価値な存在だと認識する主人公は、詠奈の鑑識眼による絶対評価で三億円の価値があると判断される。

一見すると何の取り柄もなく冴えない高校生でしかない主人公の中に、他の人間にはおそらくないであろう価値を見出す。有り体に言えば「人は見た目ではなく中身が大事」という要素を極限にまで煮詰められたもの。幼少期の出会いと経緯から主人公への愛情が激重に振り切れた主従同士の恋愛関係が描かれていて、明らかに普通じゃない日常と普通じゃない交友関係が築かれているので、もはやファンタジーといっても過言ではないくらいに生活全般がぶっ壊れていてとにかくおもしろかったです。これまでに読んだことがないタイプの作品で先々に登場人物たちがどのように動いて、今のこの日常がどのように動いていくのかが全く予測不能でした。あとは激重感情ヒロインが好物なのでハマりました。

絶対的権力と財力がある人間の生活圏は法治国家の枠を超え、もはや無法地帯と化していました。いろいろな物事は力のある人間の前ではもみ消せるんです。
まあ人間を1人くらい社会から消してもなんとかなりますよね……。


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