“加速研究会”との戦いを終えて黒雪姫ら“ネガ・ネビュラス”は、ついに白のレギオン“オシラトリ・ユニヴァース”との決戦を決意する。“ホワイト・コスモス”に挑むためには、緑のレギオン“グレート・ウォール”との休戦協定が絶対条件だった。緑の王“グリーン・グランデ”と交渉のため、ハルユキは緑の本拠地・渋谷へ向かう。そんな重大な局面で待っていたのは、高級ホテルのプールで水着姿になる黒雪姫で!?これは新たな特訓なのか。それともただのレクリエーションなのか!?熾烈なバトルを終えたあとは、ラブコメイベントに突入!?
8ヶ月の期間をあけての新刊だったんですね。あとがきを読んで「えっ、そんなに!?」と目を疑いました。
ラブコメイベント突入とのあらすじのとおり、これまでのガッチガチの加速世界でのバトルから一歩身を引いたゆったりとした日常的なシーンが多かった感じでした。そういえばメタトロン討伐とISSキット根絶までの流れを一気にやっていたんでしったけ?(完全にうろ覚え)。
今回の内容は“ハルユキ”の通う『梅郷中学』で開かれる生徒会役員選挙とそれに付随しての『ネガネビュラス』メンバー、加速研究会から救い出したメタトロンのその後など。なんといってもメタトロンの『ネガネビュラス』への加入が衝撃的でしたね。いまとなっては見る影もない、ただの光球と化した“メタトロン”が『ネガネビュラス』の面々と掛け合う、なんとも面白い構図が出来上がっていますね。イラスト的にも“メタトロン”は女性に見えるんですけど、挿絵ではそこに+黒雪姫と楓子で、「あれ、 修羅場ってる?」と認識してもおかしくない挿絵が出来上がっております。
情報圧による威圧感と高飛車なオーラを併せ持った“メタトロン”がいじられる姿も面白かったですね。これを期にヒロインに格上げしてもおかしくない存在感を放ってました。
それともうひとつ、『ネガネビュラス』に“ショコラ・パペッター”が在籍する『プチ・パケ』のメンバーがフルでメンバーになる予定のようです。そこまでの流れで“シルバー・クロウ”VS“ショコラ・パペッター”の対戦カードが実現。いつ見てもバーストリンカー同士の熱いバトルは僕の心をつかんできますね。バトルで自分の持つスキルとアビリティを駆使するのはバトルものとしては当然のことながら、相手との戦いで得られる生の情報を加味したうえでの戦術展開が最高でした。
8ヶ月ぶりの新刊にもかかわらずそれほど進まなかったAWですが、僕としてはこういうのもありかなと思います。