妄執にとらわれた生徒会長・会堂の奸計により、“心の欠片(フラグメンツ)”、そして零央に関する記憶を封印された沙耶。奪われた記憶を取り戻すため、零央たちはデスペナ覚悟で高レベルのボスモンスター“Dullahan(デュラハン)”の討伐に挑む!絶望的なレベル差、数々の制約、参加メンバーの不足、圧倒的に不利な状況下、あがき続けるギルドメンバーたちだったが、零央と沙耶は迷いの中にいて―。リアルの思いが、ゲームで交錯する大人気シリーズ第5弾!
零央に関する記憶を失った沙耶との学園生活を続けていく中で、沙耶がいる日常当たり前が当たり前じゃなくなってから気づくことになる。自分の本当の気持ちに気づくことのないイラつくほどの鈍感主人公の零央と、忍足隼人(負け犬確定)の沙耶を巡る争い。
忍足君だって自分に勝ち目のない恋愛バトルだって分かっているはずなのに。これまでの学園生活を経ての心境の変化から、ついつい零央を助けるためにと沙耶に対してアシストをしてあげる、そんな忍足君がマジでイケメン。沙耶が零央に関する記憶を失おうとも沙耶の周囲の人間達はそれまでの二人の関係性については把握してるんだよ。でも沙耶からしてみたら零央は全く知らない他人であるからついつい微妙な距離感をとってしまう。そんな二人が微妙な関係なところに忍び寄る忍足君によるネトラレ展開かと思ったけど、実はイケメンだという展開に好感度が急上昇した。
高天原<セレスティア>の城主クエストのボスモンスターを討伐するために聖水を1000個集めることになるんですけど、ここに至るまでの道筋もとにかく面白かった。あれは1巻で零央のレコード集めがとんでもないどんでん返しを起こすことになったあの時と同じで、全く予想のしていなかった要素が聖水を1000個集めることに繋がることになって、素直に話の作り方が凄いなぁって思いました。自分がこのおシリーズを追いかけるきっかけになったのも1巻のレコードのくだりが最高に面白かったからなんで、5巻を読んで改めてこのラノベが好きになった。
沙耶がかわいすぎるので僕も幼馴染みが欲しいです。