レインボゥハートとダークネスレインボゥ。両者の全面戦争を未然に防ぐため、敵本拠地への直接攻撃を決意したゆりか。そうして向かった決戦の舞台は、孝太郎にとっても因縁のある場所だった…!そして宿命の地で繰り広げられる激闘の最中、ついに“天才”が戦場に舞い戻る。『六畳間』の謎に迫るフォルサリア魔法王国編、クライマックス!!
魔法王国フォルサリアとフォルトーゼ。名前が似ている二つの異なる国の関係性についても謎が明かされるましたね。シリーズを通して積み重なってきた歴史がある分、ファンとしても最高に楽しめました。いやはや、まさかそんなつながりがあったとは思いませんでした。
ダークネスレインボゥとの決戦。プロローグで明かされるダークパープルの回想シーン。もともとはレインボゥハートとして悪と戦っていた彼女がなぜダークネスレインボゥに堕ちてしまったのか。地底人として悪逆の限りを尽くしたタユマたちとは違って、ダークパープルにはそれ相応のドラマがあったみたいで、「こんな悲劇に見舞われたら道を間違えるのもわかる」と共感したくなる理由でした。理由としてはベタじゃね? と思いたくなるけど、六畳間の侵略者って悪役キャラ同士の会話だけを見ると、どこにでもいるような普通の少女たちに見えるから愛着がわいてくるんだよね。それでいて、歪んではいるけどレインボゥハート側には譲れない願望を向けてくるから敵キャラとして成り立っているっていう。悪役だけど憎めない存在。
決戦を前に捕虜としてとらえたダーククリムゾンへの尋問も、ダークネスレインボゥの本拠地を特定して襲撃するための大事な場面なんだけど、「これが捕虜に対する扱いなのか?」というくらいゆるい感じで尋問が行われているし。ダーククリムゾンの強い敵と戦いたいっていう考え方も、戦いから身を引けばいたって普通のキャラクターに見える。元ダークネイビー(藍華真希)とのやりとりも終始なごやかだったし、イラストも可愛かったから憎めない。