働きたくない村人のラノベ日記

ラノベの感想ブログ。開設2014年5月30日

落第騎士の英雄譚

落第騎士の英雄譚(キャバルリィ) (GA文庫)

魂を魔剣に変えて戦う現代の魔法使い《魔導騎士》。その学園に通う黒鉄一輝は魔法の才能がなく落ちこぼれた《落第騎士(ワーストワン)》だ。だがある日、異国の皇女にして《A級騎士(ナンバーワン)》のステラから『敗者は一生服従』という決闘を一方的に挑まれ――勝ってしまう! 一輝は魔法の代わりに剣技を極めた異端の実力者だったのだ!「なんでもいうことをきかせればいいじゃない! えっち! 」
悔しがりながらも一輝に惹かれ始めるステラ。 そして騎士の頂点を争う戦いの中、かつての《落第騎士》は《無冠の剣王(アナザーワン)》としてすべての騎士からも注目され始める! 最底辺から並み居る強敵をなぎ倒して駆け上がる学園ソードアクション開幕!!

七星剣舞祭の代表者を決めるために組まれる対戦カードで強敵とあたりながらも、最後まで勝利への活路を見出していく姿と『1日に1分間しか使えない』最後の切り札が、ぎりぎりの戦いを楽しませてくれる最高のラノベでした!

落第騎士の烙印を押され、魔法の才能がない落ちこぼれのFランク・黒鉄一輝が転校生でAランク・ステラとの決闘に勝利したこともあって、学園内での一輝の評価が良い方向に改善される中で『あの試合が八百長だったのでは?』という噂が流れる。七星剣舞祭の戦いの最中にも観客席の生徒たちから飛び交う悪意のある野次の嵐。ステラを倒せるだけの実力を持っていながらもFランクの評価に甘んじている一輝に対して、七星剣舞祭での戦闘シーンはとにかく「この罵声を浴びせる生徒たちの度肝を抜いてやれ!!」という感情が出てくるくらい、引き立て役兼悪役のポジションで生徒たちが盛り上げてくれていました。強敵を倒した時の爽快感は最高でしたね。

肝心の七星剣舞祭で繰り広げられたバトルにしても、『ステラ戦で見せつけた観察眼と洞察力』『1日1分間限りの身体能力強化』の縛りをもって、ぎりぎりの勝負が演じられていて手に汗握る熱い展開。近接戦闘でしか有効打が与えられない一輝が相手の弱点を見出していって、そこから徐々に切り崩してとどめを刺していく戦闘スタイル。すごく読み応えのあるバトルシーンでした。
もうこれ全巻読まないと気が済まないパターンに入ったので、時間の許す限りは読み進めていって既刊を制覇したいと思います!(一番好きなキャラクターは球雫です!!)