古今東西あらゆるゲームをやり込んだ俺、高坂葵は『ゲームが得意な方を優遇』という求人広告をきっかけに異世界で、ダンジョンの“管理人”をしていた。そんなある日、俺は思わぬ難題を突きつけられる。ダンジョン維持のため「迷宮にボス役を配置」しないといけないらしい。しかも、そのボス役の適性があるのは、以前開拓村が襲われた時、捕虜になっていた人族の女騎士だけで―!?苦労して準備した迷宮に歓迎できないお客もやってきてしまい、なかなかにハードモードな展開。とはいえ、ゲーマーとしてはこんな状況も楽しまなきゃな。次なる試練『女騎士育成ゲーム』も真面目に、楽しんで、攻略していきますか。
大事なものを守るため、次に挑む試練は「女騎士の育成」! ?
ダンジョンの管理人なのに管理地が渓谷の底という難所でありながら、ダンジョンの維持のための一定の業績を成すために冒険者向けの迷宮を作成しなければいけない事態。ジャンルとしては『異世界』に分類されるけれど、ダンジョン管理人としての特権で日本の物資をある程度自由に輸入して生活インフラも整ってるので、異世界をかなりエンジョイしているところがある。もともとゲーマーで他の迷宮管理人が見たらかなりブラックな環境なのに、人生=ハードモードのゲーム感覚のノリで乗り切るのが凄い。
ゲームシステム+異世界を融合したダンジョン経営なだけに、ゲーム的な演出が含まれていて資金があればある程度の道具や物資がゲーム内のショップのようにポンポン揃えられる。そのおかげで異世界のダンジョン経営の資金めぐりを独自の事業で開拓したり、迷宮施設の規模を増大して派手にしたときのワクワク感があって面白かったです。