働きたくない村人のラノベ日記

ラノベの感想ブログ。開設2014年5月30日

モンスターのご主人様 7

モンスターのご主人様(7) (モンスター文庫)

《あらすじ》
狂獣と化した転移者・高屋純のもとからリリィを救い出した孝弘たちは、安住の地を求めて再びシランの故郷アケルを目指す。アケル入りの準備のため、一行は二手に分かれることになり、孝弘はディオスピロの街を訪れる。この機会に、真菜は孝弘とローズのデート計画を実行する。その頃、山中で孝弘たちの帰りを待つリリィたちには不可思議な深い霧が迫っていて…。旅路のなかで、仲間たちそれぞれの想いが交錯する―「小説家になろう」発、異世界ファンタジー、待望の第七弾!書き下ろし番外編「真菜の手料理」を収録!

異世界に召喚されたクラスメイトの動向も本格化してきて物語も佳境に入ってくるなかで、モンスターヒロインの秘めた感情も個々人のなかで小さな変化の兆しも見え隠れしてきた感じでした。蜘蛛の下半身と少女の上半身を持つアラクネのガーベラは、引くか攻めるかの自分のなかの葛藤もあるけど、感情のままに抱きしめられたらそのまま無意識にひねり殺されそうw

この状態から次のステップに関係を進めるためには、もう自分の抱く感情を素直にぶつけられるような心境の変化がうまれるか、外的アプローチによって一時的に人間並みの身体能力にまで落として機会を与えるかないですね。真菜とローズも樹海から人間が暮らす安住の地へと移動するにあたっていろいろとアプローチを仕掛けてきたりと、主人公である孝弘のあずかり知らぬところで芽が育っているのを見ていると微笑ましくなってくる。
モンスターを仲間にする孝弘の旅はいったいどうなるのか、次巻も楽しみです。