《あらすじ》
『推し』であるVTuberの林城静とアイドル声優の支倉ひよりが隣人となった大学生・天童蒼馬。さらに幼馴染の水瀬真冬までもが引っ越してきて、蒼馬の理性が崩壊寸前の日々はまだまだ続いていた。
そんな中、『推し』声優であるひよりのライブ開催が決定する。喜ぶ蒼馬はひよりへのサポートを提案すると、なぜかストレッチを手伝わされて……？
さらに大学ではミスコンの出場を断る真冬を説得するよう頼まれる蒼馬。真冬は蒼馬のためならと承諾するが、なんとライブとミスコンの日程が重なっていて!?
隣の『推し』たちと始まる、半同棲ラブコメディ第２巻は密着度高めです!!
『推しのVtuber』と『推しのアイドル声優』と『幼馴染み』の3人と半同棲生活の日々を過ごす大学生主人公の日常ラブコメ。
憧れていた推しがすぐ身近に存在していて、さらにはプライベートでも仲良くなれるような関係性を築き上げている世界でただ一人の男性でありごく普通の男子大学生。そんな『平凡な主人公』と多くの人々から注目される『特別な人間』という住んでいる世界が違う人間同士の距離感を感じさせる日常描写を男女の色恋に繋げて描かれていて、憧れの推しが自分だけの存在に移り変わるまで変化して主人公とヒロインが惹かれあう様子が凄く良いラブコメ作品でした。
特に『Vtuber』や『アイドル声優』として活動するヒロインの日常への解像度が高く、それがかえって推しの『Vtuber』との間にあった垣根を越えて男女の関係が近づいたことへの体感が得られて、主人公とヒロインのラブコメをより楽しむことができてよかったです。
ありていに言えば『Vtuber』らしさを強調すればするほどヒロインの付加価値が上がって、そんなヒロインと主人公が仲良くなればなるほどに雲の上の存在を落とした特別感が発生して『推し』と『一般人』の身分違いのようなものを感じられました。
『Vtuberヒロイン』『アイドル声優ヒロイン』『幼馴染みヒロイン』の書き方が上手い半同棲ラブコメなので、ラブコメ好きの方にはおすすめの作品です。
