働きたくない村人のラノベ日記

ラノベの感想ブログ。開設2014年5月30日

戦うパン屋と機械じかけの看板娘〈オートマタンウェイトレス〉

戦うパン屋と機械じかけの看板娘〈オートマタンウェイトレス〉 (HJ文庫)
無敵の戦場コンビが贈る、街角パン屋繁盛期!?
人型強襲兵器を駆り「白銀の狼」と呼ばれた英雄ルート・ランガートの夢はパン屋を開くこと。戦争が終わり、無事パン屋を営むルートだったが、その怖い顔のせいか、さっぱり売れない。そこで窮余の策で募集したウェイトレスとしてやってきたのは、ルートの軍人時代の愛機「アーヴェイ」のAIから生まれたという白銀の髪と赤い瞳を持つ美少女だった。





おいしいと感じる心に国境線は存在しない。
かつて、戦場で英雄として活躍していたルートが何故パン屋を営むことにしたのか。
戦争時に開発されたAI搭載型の量産兵器、ルートの店にウェイトレスとして訪れた『アーヴェイ』が、人間の心を持つに至った経緯。

戦争後に勝利した国と併合された国の人々が暮らす世界を舞台にして、パンをきっかけに人々の笑顔を生み出す物語。戦争によって家族・友人を殺されたものたち。出身国だけで人間関係に大きな壁が生まれる中、おいしいパンをきっかけにして変わっていく人々。何とも心温まるラノベでした。