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働きたくない村人のラノベ日記

ブログ開設2014年5月30日

この大陸で、フィジカは悪い薬師だった

この大陸で、フィジカは悪い薬師だった (電撃文庫)

《あらすじ》
僕は絶対許さない。エイル教の教典『ラズの書』に記された禁忌を冒し『害獣』を治療して回る異端者フィジカを―。彼女はその可愛い見た目(あくまで見た目だけ!)とは裏腹に、人間の治療を拒否するんだ。薬師なのに!だから僕は、フィジカを必ず捕まえて、改心させてみせる。エイルの教えは絶対なんだから。…でも、最近フィジカの行いが正しいような気もして…いや、絶対認めない!コカトリス、サラマンダー、一角獣、人魚…異世界にまつわるモンスターの神秘と医療を描く、第21回電撃小説大賞<大賞>受賞作家が贈る!新感覚ファンタジー、登場。

世界の人々に広く知れ渡っているエイル教の教典『ラズの書』を起点にした世界観の作り込みかたが凄い!
正義感が強く、エイル教の教えを不変の真実として信じ込んでいる頑固者な“アッシュ”とエイル教から禁忌を犯しているとされて異端者扱いされた“フィジカ”の視点で、≪フィジカが何故『害獣』としてエイル教が指定するモンスターを治療して回るのか≫、“フィジカ”の口から語られる真相を聞かされるたびにこれまで目にしてきた出来事の全てが結びついていく。そしてエイル教によって『モンスター=敵対生物』として周知されているはずの生物がもつ神秘性と真実が結びついてとき、フィジカの見ている世界の広さを実感できました。

電撃小説大賞“大賞”受賞でデビュー作の『ひとつ海のパラスアテナ』からどれだけの作品を書く人かを把握していたので、安心して二作目にも着手することができたけど、期待を裏切らないクオリティーで大満足です。“アッシュ”と“フィジカ”の出会いはお互いをいがみ合う険悪な関係だったけど、この真逆の性格の二人が共に旅を続けるなかで徐々に距離感が縮まっていき、新たな関係を築き上げていたときの読後感は最高でした。アマガイタローさんの描く“フィジカ”がぐうの音も出ないほど可愛くて、“アッシュ”と出会った時の冷酷な態度が徐々に軟化してきたときの表情が特に可愛い。

ひとつ海のパラスアテナ (電撃文庫)

ひとつ海のパラスアテナ (電撃文庫)

ひとつ海のパラスアテナ (2) (電撃文庫)

ひとつ海のパラスアテナ (2) (電撃文庫)

ひとつ海のパラスアテナ (3) (電撃文庫)

ひとつ海のパラスアテナ (3) (電撃文庫)