エルとソフィアにガイツが加わり、三人となった狩竜戦団「白緋の女神」。南を目指す一行は、レベルアップのため、エルの故郷である炎竜の村、レズレンに向かう。故郷で懐かしい面々と再会するエル。しかし、ソフィアはどうにも落ち着かない。そんなソフィアに迫られ、エルはついに自分の過去を打ち明ける。「父親は死んだ…僕が殺した」―。「小説家になろう」発の大注目作、竜と人の生存をかけた物語、待望の第二弾。
モンスター文庫さんで数多くのなろう書籍が刊行されている中でもお気に入りの作品なんで店頭に並ぶ日を心待ちにしていました。
自らの過去に関して口を閉ざしていたエルの故郷に向かうとあって、エルの知られざる生い立ちやその強さの秘訣に迫る内容。エルの師匠と呼ばれている人物を知る王立研究所に所属する研究者のチャビレットが接触してきたことによってますます面白くなってきました。彼の竜に関する弁舌はとにかく長い!
従来のドラゴンの生態系から考えて最近のドラゴンの行動に関しておかしな点を一つ一つ根拠をもって永遠と語られてるところが見所。
それと今回はエルの故郷に出向くだけでなくソフィアの故郷にも出向いていきましたね(ご両親へのご挨拶!)。
理力学者の父をもつソフィアのもとに、幼少期に体内に理力を流され続けてきたエルを診察することを目的とした訪問(ちょっとうろ覚え)。これまでのエルとの旅を手紙を通して知らされているだけ、ソフィアの両親に対して二人の関係を外堀から埋められていく感じがする。
まあこれまでもチラホラとお互いに意識しあっているような雰囲気を臭わせていたので、2巻を気にラブコメるのもありなんじゃないですかね。二人の夢を目標にした旅も気になるけど、ソフィアとエルの関係が今後どうなるのかも楽しみだなぁ。