「異能力制限法」により異能力者はすべて社会から管理され、戦う機会が奪われた現代。第二回KCで敗退したことで元・最強となった朱雀と小手毬。自分たちが少しでも異能力業界に貢献できたことを誇りにしつつ、もう一度最強を目指し、仕事に勤しんでいた。しばらくして朱雀は普通の人間が異能力を使う「無能力者ガールズ」というアイドルユニットが人気上昇中であることを知る。彼女たちの存在が、朱雀自身に困難をもたらすキッカケであることを彼はまだ知らない―。異能力vs科学力!?新たな戦いが巻き起こる第4弾!
エンタメ性の高い炎や氷を生み出す異能力者が芸能界で活躍していた時代から、強い異能力者にも焦点があてられるきっかけを作った冬川朱雀。先天的にもって生まれた能力によって華々しい芸能界で活躍している異能力者とそれを妬み嫉む無能力者たち。
異能力をもたない一般人による反逆のきっかけを作った『無能力ガールズ』を筆頭にした科学力による異能力者の圧倒。これまでの異能力VS異能力とはまた違った視点で描かれる、異能力が社会になじみ深い世界に生じる社会問題。異能力者と無能力者の確執の深さ。毎回違った切り口で新たに生じた問題に立ち向かっていく朱雀と小手毬のストーリーは凄く惹きつけられる。
その他に今回は『煌霊となった小手毬の生前の家族の登場』とあって、煌霊として生きていくことを決心した小手毬がこの問題にどう対応していくのか。