異世界の役所でアルバイトを始めた高校生の藤原総司。ある日、総司は課長であるジークフリートに、魔女の先輩・ヘリオドールの自宅に付き添うように頼まれる。なぜか、命の危険もあると脅すジーク。疑問に感じながらも同行を了承する総司だが、待ち受けていたのは、人が住むとは思えない、ジャングルのような光景だった。一方、クエスト課には新たにアイオライトという少女が入る。どうやら、かつてともに戦った勇者と同じ世界からやって来た総司に興味があるようで―。「小説家になろう」発、大人気異世界お仕事ファンタジー、待望の第二弾。
総司によるヘリオドールの自宅訪問、ヘリオドールの母親と総司のご対面、ヘリオドールさん総司の部屋に訪問。
波乱が起きそうなシチュエーションが満載。口絵のカラーイラストにて、自宅に訪れてきた総司を目の前にした時のヘリオドールの引きつった笑顔もこれから起こるカオスな展開目に浮かんできて、どんなやり取りを楽しめるのか期待に胸を膨らませながら読んでました。モンスター文庫作品の中でもお気に入りの1冊です。
どこまでもマイペース過ぎる日本の高校生の藤原総司と異世界の役所に勤める先輩ヘリオドールを中心においた異世界ファンタジー。高校生男子の部屋に総司と二人っきりになってあたふたするヘリオドールの反応をよそに一人平然としている総司の反応も、「これはヘリオドールが正しい！」とうなずきたくなるリアクションだった。でもこの、総司のマイペースなスタイルが個人的にかなりツボる。
他にもヘリオドールのダメ上司っぷりとか総司の女子力の高さに唖然とするヘリオドールとか……ヘリオドールの立ち位置が完全にギャグ要因で面白かった。
