《あらすじ》
人々が竜人の支配に怯える大陸で旅を続ける、銀髪巨乳女剣士メルと、異能“忍法”を扱うシノビのサビトとアトリ。フラオディールの危機を救った直後、メルシオーネの実父を名乗る“巡見者”クロムクラッハに敗北を喫した3人。さらに、彼の手により4人の間で『結魂』が結ばれ、「無効化の魔法」を持つクロムクラッハに一方的に命を握られてしまう。八方塞がりの状況の中、クロムクラッハの命令で再びナトゥアを目指す3人だったが、道中の度重なる亜人の襲来で疲弊したサビトとアトリが戦闘中に倒れてしまい―!?ニンジャとドラゴンが雌雄を決する、人類反抗バトラブ活劇・第4幕!ところで結局、ニンジャとドラゴンはどっちが強いの!?
サビト、アトリ、メル、三人のキャラクター同士の掛け合いが抜群!
ボケる側とツッコむ側がその時のシチュエーション毎に違う立ち位置で掛け合っているので、いつもキャラクターの様々なリアクションを引き出してくれて笑いを生まれるので面白かったです。あくまでも物語の本筋は竜人が支配する大陸にいる竜人たちを討伐していくことなのに、三人の平和なひと時のワンシーンも強く印象に残るので、ギャグとファンタジーが共存してバランスよく楽しめる作品でした。
そして前回、敵であるクロムクラッハがメルと結魂を結んだことでクロムクラッハ、メル、サビト、アトリの四人が運命共同体となり、誰かが死ぬことで他の全員も死ぬという、敵であるクロムクラッハと真正面から戦うことを断念される状況になったところから話が始まります。もう「これ、サビトたち本気で詰んでない!?」
完全に敵によって詰まされたサビトたちがこの状況を無事に乗り切ることができるのか、これはもうメタな視点で「この先も続くならどうにかなるだろ」と思ったとしても答えが見えてこない難題なだけに、解決の糸口がどこにあるのかが気になる最大の楽しみ。それだけに、クロムクラッハにより命を握られる呪縛から逃れるべく決戦に挑むシーンは傑作でした。
竜人により支配された大陸の人間たちははたして生き残ることができるのか、最後にどんな結末を迎えることになるのか目が離せない作品で、是非とも完結まで走りぬいてほしいシリーズです。