《あらすじ》
星ノ守千秋にとって、家族以上に大事なネット上の恩人―“ヤマさん”。その正体が宿敵、雨野景太だと気づいた時、彼女の本当の初恋が始まってしまう―「……やっぱり……自分……変えたい……かも……です」全てを明かすことを決意した千秋だが―。一方、ゲーム初心者の亜玖璃は雨野のせいでDLCの虜に!?「アバター装備によって、なんやかんやでデータ化した上原君が現れたり頬を赤らめたりしてくれるとしたら、どうです?」「課金装備を下さい、あまのっち! 一万円で足りる!?」やはりゲーマーたちの青春ラブコメはまちがっている!
ゲーマーたちによる勘違い系学園ラブコメは爆笑必至! 読者視点から「こいつらとんでもない思い違いをしたまま会話を成立させていってる!」このときの面白さとキャラクター間の嘘と勘違いが絡み合ったボケとツッコミと絶叫の応酬が全力で読者を笑わせに来ていて、いつもいつもいつもいつも新刊が待ち遠しくなる。ただ一言、真実を述べるだけで誤解のひとつやふたつは解決されていくはずなのに何故言わない!! この肝心の部分を「ま、いいか」程度の認識で留めておいているが、それが相手にとってはかなり重要な事実だったりするから余計に性質が悪い。ここまで本気で笑い転げたくなる作品は貴重なので是非とも読んでもらいたいですね。たしかこのラノでもわりと上位に食い込んでいた記憶があるので面白さは折り紙つきです。